トゥア・タゴヴァイロア

トゥア・タゴヴァイロア

トゥアニガマヌオレポラ・タゴヴァイロア（通称トゥア）は、1998年3月2日にアメリカ合衆国ハワイ州エワビーチで生まれたアメリカンフットボール選手です。彼は現在NFLのマイアミ・ドルフィンズでクォーターバック（QB）として活躍しています。右利きのタゴヴァイロアですが、ボールは左手で投げるのが特長です。また、彼の名前の一部に含まれる“g”は、鼻濁音で発音されるため、しばしば「タンゴヴァイロア」とも呼ばれています。

経歴

プロ入り前

タゴヴァイロアはサモア人の両親の元に生まれ、ハワイ州オアフ島で育ちました。地元のセントルイス学校に進学し、高校時代には多くの注目を集めました。特に、同校からは著名な選手、マーカス・マリオタも輩出されており、タゴヴァイロアもその後を追う存在として期待されていました。卒業後、彼は数ある大学からのオファーの中からアラバマ大学を選び、大学フットボールの舞台へと進むことになります。

アラバマ大学では、2017年と2018年の二年連続でナショナル・チャンピオンシップに出場。2017年にはその活躍が評価されMVPを受賞しました。その際、マクスウェル賞やウォルターキャンプ賞なども受賞し、ハイズマン賞のファイナリストにも選出されるなどの輝かしい結果を残しました。しかし、2019年には試合中に股関節脱臼の怪我を負い、厳しいシーズンを送ることになりました。

大学時代の成績

彼の大学時代の通算成績は素晴らしく、特にその実力が光る場面が多くありました。多くの賞を受けたタゴヴァイロアですが、その一方で受賞を逃した悔しさも抱えていることでしょう。大学でのプレーは、彼の今後のプロ入りへの大きな足掛かりとなりました。

NFLキャリア

タゴヴァイロアは、2020年のNFLドラフトにおいてマイアミ・ドルフィンズから1巡目（全体5位）で指名されました。その後、5月にドルフィンズと4000万ドルの契約を結び、プロキャリアがスタートします。彼のNFLデビューは、2020年10月に行われたニューヨーク・ジェッツ戦で、ライアン・フィッツパトリックに代わって途中出場したことから始まりました。

彼は第8週のロサンゼルス・ラムズ戦で初めて先発出場し、その試合で93パスヤード1タッチダウンを記録。チームはこの試合に勝利し、タゴヴァイロアにとっての初の先発勝利を飾りました。

2022年シーズン

2022年シーズンは、ドルフィンズのヘッドコーチがブライアン・フローレスからマイク・マクダニエルに交代し、タゴヴァイロアは主力としての役割を担うこととなりました。シーズン開幕戦のペイトリオッツ戦では270ヤード、1タッチダウンを記録し、開幕勝利に貢献。続くレイブンズ戦では469ヤード、6タッチダウンという素晴らしい成績を残しましたが、その後脳震盪の症状に悩まされ、シーズン終息までの間に出場機会が限られてしまいました。

結論

タゴヴァイロアは、華々しい成績を収めつつも、怪我や健康問題に悩まされている選手です。彼の今後の活躍が期待され、NFL界での自身の位置を確立していくことが望まれます。

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