トゥオジャンゴサウルス

トゥオジャンゴサウルス

トゥオジャンゴサウルス (学名: Tuojiangosaurus) は、ジュラ紀後期（オックスフォーディアン）に生息していた植物食恐竜の一種です。中国で化石が発見されており、属名は化石が発見された場所である「沱江（だこう）」に由来します。表記揺れとして、トウチャンゴサウルス、トゥオチャンゴサウルスなどがあります。

概要

トゥオジャンゴサウルスは、アジアで初めて産出した剣竜類として知られています。全長は6〜7メートル、体重は推定で1.5トンから2.8トンとされています。背中には15対の三角形の板が2列に並んでおり、これらの板は平たく、高さがあるのが特徴です。口吻は浅く、下顎の歯は密接して生えています。尾の先には3対の棘がありました。

生息地では、マメンチサウルスやオメイサウルスといった竜脚類と共存しており、低地の背の低い植物を餌にしていたと考えられています。幼体の化石も発見されており、成長過程を知る上でも貴重な資料となっています。

これまでに発見された剣竜類の中では、化石の状態が比較的良好であり、体の構造を詳しく知ることができます。頭骨についてはまだ不明な点が多いものの、上から見ると三角形で、長く平たい形状をしていたと考えられています。

分類

トゥオジャンゴサウルスの模式種はTuojiangosaurus multispinusで、種小名は「多くの棘を持つ」という意味です。近年行われた系統解析では、トゥオジャンゴサウルスが剣竜類の中でどのような位置を占めるのかについて、いくつかの異なる見解が示されています。

2009年と2010年の研究では、トゥオジャンゴサウルスを含む系統樹が提唱されました。



2017年の研究では、トゥオジャンゴサウルスはファヤンゴサウルス、およびその近縁種と同じグループに属すると考えられ、以下のような系統樹が示されました。

ギャラリー

脚注

関連項目

剣竜類
ステゴサウルス
恐竜の一覧
絶滅した動物の一覧

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