トゥワ

トゥワ（バトゥワ）とは

トゥワ（Twa、バトゥワ：Batwa）は、中部アフリカ大湖沼地域に暮らす、狩猟採集民です。主に欧米の研究者から「ピグミー」と呼ばれることもあります。ルワンダでは、多数派民族であるフツやツチと同じルワンダ語（Kinyarwanda）を話します。

歴史的背景

フツがこの地域に到達した際、トゥワを支配下に置いたとされています。かつては、ツチが15世紀頃にナイル川流域から到来し、フツやトゥワよりも優位に立ったとするハム仮説に基づく歴史観が存在しましたが、近年の遺伝学的研究によって否定されています。以降、トゥワは数百年もの間、少数民族として政治的に弱い立場に置かれてきました。

1994年に発生したルワンダ虐殺をはじめとするフツとツチの対立・紛争に関する議論では、トゥワの存在が見過ごされがちですが、ルワンダ国内のトゥワの約30％がこれらの紛争によって命を落としたとされています。

現在の状況

伝統的に、トゥワは山林に居住し、半遊牧的な狩猟採集生活を送ってきました。しかし、農地開拓や森林伐採、開発計画、保護区の創設などによる自然破壊によって、移住を余儀なくされています。大部分のトゥワは土地を所有しておらず、貧困の中で生活しています。先祖代々受け継がれてきた土地は、政府から一度も正式に認められたことがなく、居住地を失ったことに対する賠償金も支払われていません。

トゥワの子どもたちは教育機会に恵まれず、ピグミーに対する歴史的な偏見、差別、暴力、社会からの排除といった問題も依然として存在しています。

トゥワを支援する団体

Forest Peoples Programme - イギリス、モートン・イン・マーシュ
CAURWA (Communauté des Autochtones Rwandais) - ルワンダ、キガリ
African International Christian Ministry - ウガンダ、カバレ
Dr. Scott and Carol Kellermann - ウガンダ、カヌング

関連情報

他の「ピグミー」
ムブティ (Bambuti)
バカ・ピグミー
アカ
ピグミー文化研究者
Colin Turnbull
Simha Arom
Mauro Campagnoli
Jean-Pierre Hallet

外部リンク

Pygmies of Central Africa with photos and ethnographic notes
Batwa Pygmies of the Great Lakes Region, Minority Rights Group International, June 2000
Twa Women, Twa Rights in the Great Lakes Region of Africa, Minority Rights Group International, November 2003
* BURUNDI: The Batwa quest for equality : Pygmies today in Africa IRIN In-Depth

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