トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団

トゥールーズ・キャピトル国立管弦楽団（Orchestre National du Capitole de Toulouse）は、フランス南部の都市トゥールーズを拠点とする、フランスを代表するオーケストラの一つです。本拠地であるキャピトル劇場（Théâtre du Capitole de Toulouse）を中心に、オペラ公演など幅広い演奏活動を展開しています。

歴史

楽団の起源は1737年に設立されたトゥールーズ市立管弦楽団に遡ります。1880年のキャピトル劇場再建を機に、劇場専属のオーケストラとしての活動を開始しました。その後、1974年に運営が市から県へ、そして1980年には国立オーケストラとなり、フランスの音楽文化を担う重要な存在として発展を遂げてきました。

指揮者

長きにわたる歴史の中で、数々の著名な指揮者が楽団を率いてきました。

アンドレ・クリュイタンス：初期の楽団を支えた指揮者の一人
ジョルジュ・プレートル：その手腕で楽団の発展に貢献
ミシェル・プラッソン：1968年から2003年までの長きにわたり音楽監督を務め、楽団の国際的な名声を確立。現在は名誉指揮者の称号を持つ
トゥガン・ソヒエフ：2005年に首席客演指揮者、2008年から2022年まで音楽監督を務め、楽団を更なる高みへと導きました。在任中には、フランスのオーケストラトップ3に選ばれるなど、目覚ましい成果を挙げました。
タルモ・ペルトコスキ：2024年より音楽監督に就任し、新たな時代を築くことが期待されています。

レコーディング

特にミシェル・プラッソン時代には、EMIレーベルを中心にフランス音楽の録音を数多くリリースし、高い評価を得ています。これらの録音は、楽団の演奏水準の高さを世界に知らしめるきっかけとなりました。

参考文献

ONTOMO MOOK『世界のオーケストラ名鑑387』音楽之友社、2009年。
上地 隆裕著『世界の[オーケストラ]上 ～パン・ヨーロピアン 編～』株式会社 芸術現代社、2017年。ISBN 978-4-87463-206-2。

外部リンク

l'Orchestre National du Capitole de Toulouse - 公式ウェブサイト

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