トウキョウ・ジャンボリー第2集

トウキョウ・ジャンボリー第2集

1959年、日本の音楽レーベルである東京芝浦電気レコードより発表されたアルバム、『トウキョウ・ジャンボリー第2集』(Tokyo Jumboree, Vol.2)は、当時の日本のカントリー・ウェスタンシーンを牽引するミュージシャンたちによって結成された特別編成バンド「ウェスターン・オール・スターズ」による作品です。このアルバムは、同名のシリーズ企画の第2弾として制作されました。

本作は、ウェスタン・オール・スターズの確かな演奏をバックに、複数のゲストシンガーがそれぞれの得意とする楽曲を披露するという形式で構成されています。ウェスタンミュージックのインストゥルメンタルから、様々なスタイルのボーカル曲まで、幅広い魅力が収められた一枚となっています。

収録曲

アルバムには、計10曲が収録されています。A面にあたるSide 1には5曲、B面にあたるSide 2にも5曲が収められました。収録された楽曲は、カントリーやウェスタンの世界ではよく知られたスタンダードや、当時の人気曲などが中心となっています。

Side 1

• - わらの中の七面鳥メドレー - Turkey in the Straw Medley
• - ホンキー・トンク・マン - Honky Tonk Man
• - スローリー - Slowly
• - モースト・オブ・オール - Most of All
• - 北風 - North Wind

Side 2

• - サン・アントニオ・ローズ - San Antonio Rose
• - ラヴシック・ブルース - Lovesick Blues
• - ア・フール・サッチ・アズ・アイ - A Fool Such As I
• - キャトル・コール - Cattle Call
• - カウントリー・チャーチ - Country Church

特に「わらの中の七面鳥メドレー」は、フィドル奏者の藤本精一がフィーチャーされたインストゥルメンタル曲であり、バンドの演奏力を示すオープニングトラックとなっています。

参加ミュージシャン

本作の演奏は「ウェスターン・オール・スターズ」が担当しました。このバンドは、日本のウェスタンミュージック界で活躍する名手たちで構成されています。

バンドの主要メンバーとしては、二人のスティール・ギタリスト、原田実と大森利雄が名を連ねています。また、エレクトリック・ギターを瀬谷福太郎が、フィドルを藤本精一が、そしてアコーディオンとピアノを新井利昌が担当しました。これらの楽器陣が一体となり、ウェスタンミュージックならではのサウンドを創り出しています。

さらに、本アルバムの大きな特徴として、複数のシンガーが楽曲ごとにフィーチャリングされています。彼らがそれぞれの歌声で、収録曲に彩りを添えています。

フィーチャリング・シンガーと担当曲

• - 寺本圭一: 「ホンキー・トンク・マン」(Side 1 - 2曲目)
• - 釜萢ヒロシ: 「スローリー」(Side 1 - 3曲目)
• - 桜井輝夫: 「モースト・オブ・オール」(Side 1 - 4曲目)
• - 黒田美治: 「北風」(Side 1 - 5曲目)
• - 関口良信: 「ラヴシック・ブルース」(Side 2 - 2曲目)
• - 斎藤任弘: 「ア・フール・サッチ・アズ・アイ」(Side 2 - 3曲目)
• - 菊地正夫: 「キャトル・コール」(Side 2 - 4曲目)
• - 井上高: 「カウントリー・チャーチ」(Side 2 - 5曲目)

これらのシンガーたちが、ウェスターン・オール・スターズの演奏に乗せて、個性豊かな歌唱を披露しています。

『トウキョウ・ジャンボリー第2集』は、当時の日本のカントリー・ウェスタンシーンにおける主要なプレイヤーたちの共演を記録した貴重なアルバムであり、バラエティ豊かな楽曲を通じてこのジャンルの魅力を伝える一枚と言えるでしょう。本作に関する情報は、アルバムに付属するライナー・ノーツを主な出典としています。

もう一度検索