トニー・カレイ

トニー・カレイ：多彩な才能を持つ音楽家

トニー・カレイ（Tony Carey、1953年10月16日 - ）は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ターロック出身のキーボーディスト、ミュージシャン、作曲家です。彼は、ハードロックバンド「レインボー」のメンバーとしてその名を知らしめ、その後はソロアーティストとして、また様々なアーティストとの共演を通じて、幅広い音楽活動を展開しています。

レインボー時代

1975年、トニー・カレイはレインボーに加入し、1976年発表のアルバム『虹を翔る覇者（Rising）』のレコーディングに参加。同年には初来日公演も経験しました。しかし、1977年2月には、ジミー・ベインと共に解雇されるという経緯を辿ります。解雇の理由については、リッチー・ブラックモアが極度の緊張体質と素行の悪さを挙げた一方、カレイ自身は演奏中に目立ちすぎたことが原因ではないかと推測しています。解雇後も新作製作が始まった1977年6月頃まではバンドに帯同し、7月にベーシストが音楽性の違いで解雇されたのと同時にバンドを離脱しています。

2009年には、レインボーの元メンバーであるジョー・リン・ターナー、ボビー・ロンディネリ、グレッグ・スミスらと共に、ブラックモアの息子ユルゲン・ブラックモアとトリビュートバンド「Over The Rainbow」を結成しましたが、体調不良を理由に翌年脱退しています。

ソロ活動

1982年、トニー・カレイは初のソロ・アルバム『In the Absence of the Cat』をリリースし、ソロアーティストとしてのキャリアをスタートさせます。1984年には、3作目のソロ・アルバム『Some Tough City』からシングルカットされたバラード曲「ア・ファイン・ファイン・ディ（A Fine, Fine Day）」が、Billboard Hot 100チャートで22位を記録するヒットとなりました。

他アーティストとの共演

1980年代からは、ドイツ人ミュージシャンのピーター・ハウケが主宰する「プラネットPプロジェクト（Planet P Project）」に参加し、その才能を発揮しました。また、ユルゲン・ブラックモアとは後にEBC ROXX with (J.R.)という音楽プロジェクトを結成しています。

その他にも、ジェニファー・ラッシュ、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズ、ジョー・コッカー、ダイアー・ストレイツ、デイヴィッド・ノップラーなど、数多くの著名なシンガーやアーティスト、バンドのサポートメンバーとしてゲスト参加したり、楽曲のプロデュースを手がけました。

ディスコグラフィ

ソロ

スタジオアルバム

In the Absence of the Cat (1982)
I Won't Be Home Tonight (1982)
Some Tough City (1984)
Blue Highway (1985)
Bedtime Story (1987) サウンドトラック
Wilder Westen Inclusive (1988) サウンドトラック
For You (1989)
Storyville (1990)
The Long Road (1992)
Rare Tracks (1993)
Cold War Kids (1994)
The Boystown Tapes (1999)
Islands and Deserts (2004)

ライブアルバム

Live in Sweden 2006 – Volume #1 (2006)
Live In Sweden 2006 – Volume #2 (2009)

グループ

レインボー

Rising - 虹を翔る覇者 (1976)
On Stage - レインボー・オン・ステージ (1977) ライブ作品
Live in Germany 1976 - 虹色魔宴 (1990) ライブ作品

Planet P Project

Planet P Project (1983)
Pink World (1984)
Go Out Dancing Part 1 "1931" (2005)
Go Out Dancing Part 2 "Levittown" (2008)
Go Out Dancing Part 3 "Out in The Rain" (2009)
Steeltown (2013)

Zed Yago

* Pirates from Hell (2010)

トニー・カレイは、その才能と音楽への情熱によって、様々なジャンルを横断し、多くの人々に感動を与え続けています。

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