トバイアス・ハリス

トバイアス・ハリス：不屈の精神でNBAを駆けるプロバスケットボール選手

トバイアス・ジョン・ハリス（Tobias John Harris）は、1992年7月15日、アメリカ合衆国ニューヨーク州アイスリップに生まれました。現在はNBAのデトロイト・ピストンズに所属し、パワーフォワードまたはスモールフォワードとして活躍しています。

ハイスクール、カレッジ時代

ロングアイランドで育ったハリスは、高校時代からその才能を発揮し、"ミスター・ニューヨーク"と呼ばれるほどの存在でした。2010年には、マクドナルド・オール・アメリカンチームにも選出されています。

テネシー大学に進学後、1年目の2010-11シーズンには平均15.3得点を記録。その才能は早くから注目を集め、シーズン終了後には2011年のNBAドラフトにアーリーエントリーしました。

NBAでのキャリア

ミルウォーキー・バックス

2011年のNBAドラフトでは、全体19位でシャーロット・ボブキャッツから指名を受けましたが、直後にミルウォーキー・バックスとのトレードで交渉権が移動し、バックスの一員となりました。

オーランド・マジック

2013年2月には、J・J・レディック絡みの大型トレードでオーランド・マジックへ移籍。新天地で多くの出場機会を得て、その才能を開花させました。マジックでは主力選手として成長し、2015年7月には4年総額6,400万ドルで再契約を結んでいます。

デトロイト・ピストンズ

2016年2月16日、デトロイト・ピストンズへ移籍。新たなチームでさらなる活躍を目指します。

ロサンゼルス・クリッパーズ

2018年1月29日、ブレイク・グリフィンとのトレードで、ロサンゼルス・クリッパーズへ移籍しました。

フィラデルフィア・76ers

2019年2月6日、フィラデルフィア・76ersへ移籍。同年7月2日には、シクサーズと5年総額1億8,000万ドルの大型契約を結びました。2021年1月4日には、イースタンカンファレンスの週間MVPに選出されています。

ピストンズ復帰

2024年7月8日、古巣のピストンズと2年総額5,200万ドルの契約を結び、再びデトロイトでプレーすることになりました。

エピソード

オーランド・マジックに加入した際、ハリスは背番号を "12" にすることを決意しました。これは、高校時代の親友が白血病で亡くなった際に着用していた番号であり、ハリスは友のために "12" を背負ってプレーすることを誓ったのです。

しかし、この決断はオーランドで議論を呼びました。"12" は、以前ドワイト・ハワードが着用していた番号だったからです。ハワードはチームを去る際にファンから批判を浴びており、一部からは「背番号12は永久欠番にすべきだ」という声も上がっていました。そのため、ハリスは「ドワイトに対する敬意を欠いている」と非難されることになりました。

ハリスは、自身にプレッシャーをかける意味でも "12" を背負っていくと語りました。なお、デトロイト・ピストンズ移籍後は、アロン・ベインズが "12" を着用していたため、"34" を着用しています。

また、オーランド・マジック対クリーブランド・キャバリアーズ戦で、レブロン・ジェームズの過剰なアクションに対し、「フロップをやめろ！」と怒鳴ったことでも知られています。この発言がレブロンに火をつけ、残り時間17分間で18得点を挙げられる結果となりましたが、ハリスは試合後、「俺は誰が相手でも引き下がらない。誰が相手でも常に100%でぶつかる。それだけだ」とコメントしています。

その他

チャニング・フライは従兄弟にあたります。
2018-19シーズンにB・LEAGUE仙台89ERSでプレーしていたタイラー・ハリスは、2歳下の実弟です。
* 2022年にNetflixで配信されたNBAを題材とした映画「ハッスル」に本人役として出演しています。

トバイアス・ハリスは、困難に立ち向かい、常に全力でプレーする姿勢で、多くのファンを魅了しています。彼の今後の活躍から目が離せません。

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