トム・バン・アースデール

トム・バン・アースデール（Tom Van Arsdale、1943年2月22日 - ）は、アメリカ合衆国インディアナ州インディアナポリス出身の元プロバスケットボール選手です。NBAで活躍し、一卵性双生児の弟であるディック・バン・アースデールもまた、元NBA選手として知られています。

高校時代から、トムは弟のディックと共にバスケットボールをプレイしました。インディアナポリス・マニュアル高校時代には、1961年の州トーナメント決勝に進出し、優れたバスケットボール選手に贈られるトレスター賞をディックと共同で受賞しました。インディアナ大学卒業後、1965年のNBAドラフトで全体11位指名を受け、デトロイト・ピストンズに入団しました。この時、ディックもニューヨーク・ニックスから10位指名を受けており、一卵性双生児が同時に指名を受けた初めての例として大きな話題となりました。

ルーキーイヤーには、平均10.5得点を記録し、ディックと共にオールルーキー1stチームに選出されました。ピストンズでの3年目となる1967-68シーズン中に、シンシナティ・ロイヤルズに移籍しました。

ピストンズ時代は中堅選手の一人であったトムは、ロイヤルズへの移籍を機に、オールスター級の選手へと成長を遂げました。1968-69シーズンには、これまでのキャリア平均を大きく上回る19.4得点4.6リバウンドを記録しました。翌1969-70シーズンには、初のアベレージ20得点オーバーとなる22.8得点6.9リバウンドを記録し、エースであったオスカー・ロバートソンがロイヤルズを去った1970-71シーズンには、キャリアハイであり、またチームトップでもある22.9得点を記録しました。ロイヤルズで全盛期を過ごしたトムは、1972-73シーズンにフィラデルフィア・76ersに移籍し、その後アトランタ・ホークスを経て、1976-77シーズンにはディックのいるフェニックス・サンズに移籍しました。ディックと共にラストシーズンを過ごし、現役を引退しました。

NBA通算成績は、12シーズン929試合に出場し、14,232得点3,942リバウンド、平均15.3得点4.2リバウンドでした。

同じ年にNBA入りを果たしたディックも、トムと同じ時期に最初の移籍を経験し、同じ時期にキャリアの全盛期を迎え、同じ回数オールスターに出場し、ラストシーズンを兄弟同じチームで過ごし、そして同じ年に現役を引退しました。しかし、ファイナル出場経験もあるディックに対し、トムはついにプレーオフ出場を経験することなく、キャリアを終えることとなりました。

主な業績

オールスター出場：1970年－1972年
オールルーキー1stチーム：1965年

外部リンク

Basketball-Reference.com (英語)
Hoopedia (英語)

もう一度検索