トヨタ・チーム・タイランド

トヨタ・チーム・タイランドについて

トヨタ・チーム・タイランドは、タイを拠点とするレーシングチームです。このチームは、国内シリーズに加え、SUPER GTやニュルブルクリンク24時間レースといった国際的な競技にも参戦しています。また、TRDタイランドが支えており、タイ国内のモータースポーツの振興にも注力しています。

チームの歴史

チームは1986年にトヨタモータータイランド（TMT）及びTRDタイランド社を母体に設立され、以来30年以上にわたりタイにおけるモータースポーツの普及に貢献してきました。チームの代表を務めるスッティポン・サミットチャート（ARTO）氏は、1980年代に日本に留学した経験があり、タイスーパーシリーズで数多くのタイトルを獲得したレーシングドライバーでもあります。彼は現在でもレースに参加し続け、ニュルブルクリンクなどでステアリングを握っています。

現チームはTOYOTA GAZOO Racingに加盟しており、東南アジアのレースだけでなく、ニュルブルクリンク24時間やSUPER GTにも出場しています。さらに、カローラアルティスやヴィオスを使ったワンメイクレースの運営も行い、アマチュアドライバーの育成にも努めています。チームは日本のレースにも進出しており、1990年と1991年の全日本ツーリングカー選手権にAE92型カローラレビンで参戦した経験があります。2014年にはSUPER GTにデビューし、2017年からはフル参戦しています。

ニュルブルクリンク24時間レースへの挑戦

2014年、同チームはニュルブルクリンク24時間レースに初めて参加し、トヨタが生産した車両の品質とタイ人ドライバーのスキルを証明することを目指しました。この年はカローラアルティスを使用し、エンジントラブルに見舞われたものの、クラス7位での完走を果たしました。

その後、2015年からは2台体制で参加し、エンジンを3S-Gに換装して挑みました。さらに進化を遂げて、2016年にはクラス2位を獲得し、初の表彰台を経験。2017年にはTOYOTA GAZOO Racing team THAILANDとして出場し、様々なトラブルに直面しましたが、クラス8位と9位で完走しています。

2019年にはC-HRを使用し、クラスでの3位入賞を果たしました。2020年にはカローラアルティスGR SPORTで出場し、見事にクラス1位を獲得するという成果を残しました。

SUPER GTでの活動

トヨタ・チーム・タイランドは、2014年にタイのチャーン・インターナショナル・サーキットで初めて開催されたSUPER GTに、86マザーシャシーのプロトタイプを用いて参戦。その後も2016年や2017年にはスリーポイントに位置づけられており、FC3S型マザーシャシーを使用したフル参戦に踏み切りました。しかし、初年度はトラブルに喘ぎ、思うような成績を残せずにいました。

2018年にはRC F GT3に切り替え、全戦を通して完走。2022年には参戦を見送り、2023年に復帰を目指すと発表しています。クラスでの成績を上げるため、更なる挑戦と研究を続けています。

まとめ

トヨタ・チーム・タイランドの活動は、タイ国内のレーシングシーンを盛り上げ、若手ドライバーの育成にも寄与しています。彼らの挑戦は、今後も多くのファンに希望を与え、モータースポーツの成長を促進しています。

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