トヨタ・ツーリングハイエース

トヨタ ツーリングハイエース (1999-2002)

ツーリングハイエースは、1999年8月から2002年5月にかけてトヨタ自動車が製造・販売していたワンボックス型ミニバンです。それまで販売されていたハイエース・レジアスから派生し、トヨペット店（東京地区は東京トヨタが併売、大阪地区は当時の大阪トヨタのみ販売）専売車種として登場しました。

概要

ツーリングハイエースは、ハイエース・レジアスのエアロパーツを大型化し、3ナンバー専用車としたモデルです。姉妹車であるレジアスとの外観上の違いは、フロントグリルとストライプ程度でした。

グレードは基本的に1種類のみで、サンルーフ、スライドドアイージークローザー、回転対座フロントシート、プリントラジオアンテナ、アルミホイールなどを装備した「Vパッケージ」が選択可能でした。また、フロントシート以外の全シートを取り外せるマルチデタッチャブルシートは、レジアスと共通のメーカーオプションでした。

4WDモデルにはビスカス式LSDがオプションで装着可能であり、標準装備のエアロパーツと合わせて、スポーティな仕様となっていました。プラットフォームはグランビアやグランドハイエースと共通ですが、車体寸法は5ナンバーサイズに収められています。

エンジンは、ディーゼル車に3.0L直列4気筒SOHCインタークーラー付きディーゼルターボの1KZ-TE型、ガソリン車に2.7L直列4気筒ハイメカツインカムの3RZ-FE型を搭載していました。

モデルの変遷

1999年8月: ハイエース・レジアスから分離し、ツーリングハイエースとして販売開始。
1999年10月: モデリスタインターナショナルが、ハイルーフ仕様の「ハイルーフラウンジ」を発表。室内空間を拡大し、ウッドパネルや上質な室内照明を採用。
2000年8月: 特別仕様車「エクストラVパッケージ」を発売。専用ストライプ、専用アルミホイール、スライドドアイージークローザー、専用シート表皮などを採用し、内外装にスポーティーさと高級感を付加。
2000年12月: 福祉車両「ウェルキャブ」シリーズを一部改良。サイドリフトアップシート車に全自動タイプを新設定。車いす仕様車は車いす固定装置を改良。
2002年5月: 生産終了。累計販売台数は1万3983台。

販売

ツーリングハイエースは、トヨペット店（東京地区は東京トヨタが併売、大阪地区は当時の大阪トヨタのみ販売）で販売されていました。ビスタ店が存在しない沖縄県では、ツーリングハイエースとレジアスがトヨペット店で販売されていました。

車名の由来

「ツーリング」は、ハイエースシリーズのエアロボディをイメージさせる言葉で、「ハイエース」と「エアロボディ」を組み合わせたイメージを訴求しています。「ハイエース (HIACE)」の語源はトヨエースに由来し、英語の「High (高級な、より優れた)」と「Ace」の合成語です。

関連項目

トヨタ自動車
トヨタ・ハイエース
トヨタ・グランビア
トヨタ・グランドハイエース
トヨタ・レジアス
* トヨタ・グランエース

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