トヨタ・ピクシスバン

トヨタ ピクシス バン

ピクシス バンは、トヨタ自動車が販売する軽商用車です。ダイハツ工業のハイゼットカーゴをベースとしたOEMモデルであり、兄弟車としてスバル・サンバーバンがあります。街で見かける機会も多い、働く人のための頼れる一台です。

概要

ピクシス バンは、ハイゼットカーゴをベースに開発されました。2012年4月にはスバル・サンバーバンもハイゼットカーゴのOEMとなり、3兄弟車種として展開されています。

販売チャネルは、当初カローラ店やネッツ店が中心でしたが、2020年5月以降は全国のトヨタ販売店で購入可能となりました。ただし、新車の展示は一部の「ピクシス・ステーション」でのみ行われていました（2020年4月30日まで）。

キャッチコピーは、初代モデルの発売当初は「働くわたしのピクシス バン」でしたが、2017年11月のマイナーチェンジ以降は「働きモノのトヨタの軽です。」に変更されました。

初代 S321M/331M型（2011年 - 2021年）

2011年12月1日に発表・発売されました。外観や装備はハイゼットカーゴとほぼ同一で、エンジンは、上位グレードの「クルーズターボ」にはインタークーラーターボ付のKF-DET型、それ以外のグレードには自然吸気のKF-VE型が搭載されました。

2012年12月には一部改良が実施され、全車がJC08モード燃費に対応しました。

2015年4月には、エンジンの電子スロットル化などによる燃費改善が行われました。

2015年12月には、フロントスピーカーのサイズ拡大や「ビューティーパック」の設定など、快適装備が充実しました。

2017年11月にはマイナーチェンジが行われ、「スマートアシストIII」搭載グレードが追加されました。また、全車にアイドリングストップシステム「エコアイドル」が搭載され、燃費性能が向上しました。外観も変更され、フロントランプやバンパーのデザインが一新されました。

2018年12月には、「スマートアシストIII」搭載グレードに5MT車が追加されました。

2019年11月には、LEDヘッドランプが標準装備化されました。

2020年9月には、オートライトが全車に装備され、WLTCモードに対応しました。

2代目 S700M/710M型（2021年 - ）

2021年12月20日に、ハイゼットカーゴと同時にフルモデルチェンジが行われました。初代モデル同様、外観はハイゼットカーゴとほぼ同一です。AT車はCVTとなり、4WD車には電子制御式4WDが採用されました。グレードは「スペシャル」、「スペシャルクリーン」、「デラックス」、「クルーズ」、「クルーズターボ」の5種類が設定されています。

ボディカラーには、新色のトニコオレンジメタリックとシャイニングホワイトパールが追加されました。

2022年10月には、製造元のダイハツがリコールを発表しました。

2023年4月には、車両本体価格と一部メーカーオプションの価格改定が発表されました。

2023年5月には、本車種をベースにした商用軽バン電気自動車のプロトタイプが公開されました。

2023年12月には、OEM元のダイハツ工業の不正問題の影響で、出荷停止となりました。

2024年11月5日には、一部改良が実施されました。

ピクシスバンは、働く人のニーズに応えるために、経済性、実用性、安全性を追求し続ける軽商用車です。

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