トヨタ・B型エンジン (2代目)

トヨタ・B型エンジンの概要

トヨタ・B型エンジンは、トヨタ自動車が展開する水冷直列4気筒のディーゼルエンジンシリーズです。このエンジンは、1950年代からディーゼルエンジンの開発を行ってきたトヨタが、業務提携を結んだダイハツ工業の技術力を活かして開発されました。ダイハツ工業は、元々エンジン製造を専門としており、舶用や鉄道用のディーゼルエンジンを早くから手掛けていました。この背景から、B型エンジンの開発が開始されました。

エンジンの特徴

B型エンジンの特徴は、その堅実性と汎用性の高さです。最初は3リットルから始まり、最終的には4.1リットルにまで排気量が拡大されました。エンジンの設計は継続的に改良が加えられ、ターボチャージャーや直噴化などの技術が導入されました。このエンジンは1969年から約30年以上に渡り、トヨタの中型トラック、マイクロバス、四輪駆動車などに広く搭載されています。

型式一覧

B型エンジンには多くの型式が存在し、それぞれ異なる排気量や出力特性を持っています。以下はその一部を紹介します：

• - B型（3,000cc）: 渦流室式、最高出力62.5kW（85ps）、最大トルク196.1N・m。
• - 2B型（3,200cc）: 同じく渦流室式、最高出力68.4kW（93ps）、トルク215N・m。
• - 3B型（3,400cc）: 最高出力72kW（98ps）、トルク225N・m。
• - 4B型（3,700cc）: 渦流室式、搭載車種にはダイナやトヨエースなどがあります。
• - 15B型（4,100cc）: 直接噴射式、最高出力86kW（116ps）、トルク290N・m、ダイナやトヨエースに搭載されています。

進化と発展

B型エンジンはその開発の過程で多くの改良が施されました。特に、燃焼効率を向上させるためにダイレクトインジェクション技術が導入されたことで、出力とトルクの向上が図られました。例えば、15B-FTE型では、電子制御による直接噴射式を採用し、最高出力125kW（170ps）を実現しています。

用途と影響

このエンジン系列は、トラックやバス、商用車など、さまざまな業界での需要に応えるために設計されています。特に、信頼性の高い性能と耐久性が評価され、運送業や建設業などで広く使用されました。加えて、トヨタが日本国内外で展開する多様な車両ラインアップにおいても、B型エンジンは重要な役割を果たしてきました。

結論

トヨタ・B型エンジンは、長年にわたって進化を遂げてきたディーゼルエンジンの代表的存在であり、その堅実な性能が多くの業界で支持されています。また、ダイハツ工業との提携がもたらした技術革新は、トヨタのエンジン設計における重要な資産となりました。今後もB型エンジンは、進化を続けながら、様々な場面で活躍し続けることでしょう。

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