トヨタ街かどお天気交差点

トヨタ街かどお天気交差点

『トヨタ街かどお天気交差点』（トヨタまちかどおてんきこうさてん）は、朝日放送ラジオ（ABCラジオ）でかつて放送されていた人気のお天気コーナーです。1995年10月9日に放送が始まり、足掛け13年半にわたる歴史を経て、2009年4月5日に惜しまれつつ終了しました。このコーナーはトヨタ自動車の一社提供でお届けされていました。

コーナーの概要

このコーナーの最大の特徴は、ABCウェザーセンターに所属する気象予報士（ウェザーニューズ所属やフリーランスを含む）が、毎日交代でラジオカー（主にトヨタのアルファードが使用されました）に乗って近畿地方の様々な場所へ出向き、そこからABCラジオの各ワイド番組内で生中継による天気予報とリポートを行った点にあります。リスナーは、地元の気象予報士の声で、その土地の実際の様子や天候について、より身近な情報として聞くことができました。

ただし、一日の中で全ての放送回が中継形式だったわけではありません。例えば早朝の時間帯は、その日の担当予報士がスタジオから天気予報を伝える形が取られていました。また、全国高等学校野球選手権大会の実況中継が組まれている日には、試合と次の試合の合間を利用して、予報士がABCラジオのスタジオから最新の天気情報を提供しました。

この街角からの天気予報スタイルは、同時期にニッポン放送で2006年9月まで放送されていた『TOYOTA 飛び出せ街かど天気予報』と類似しており、トヨタ自動車が提供する特色ある天気予報プログラムとして知られていました。このコーナー開始以前、朝日放送ラジオにおけるトヨタの主なスポンサー枠は、平日の午前のワイド番組の一部（『立原啓裕の昼はおまかせ!電リクだぁ!!』第1部など）でした。

番組の終焉とその影響

1995年秋から長らく親しまれてきた『トヨタ街かどお天気交差点』ですが、提供スポンサーであるトヨタ自動車が広告宣伝費の見直しを進める中で、番組からの降板を申し出たことが終了の直接的な要因となりました。これにより、2009年4月5日の放送をもって、13年半の歴史に幕を閉じました。翌4月6日からは、ABCラジオの定時天気予報である『ABC天気予報』にコーナーが統合されました。

コーナー終了後も、気象予報士による屋外からの天気中継という形式自体は、『ABC天気予報』の一部として、月曜日から土曜日の午前中に限定される形で継続されました。しかし、この中継もわずか3ヶ月後の2009年7月4日をもって終了し、『トヨタ街かどお天気交差点』の象徴でもあったラジオカーによる中継スタイルは完全に姿を消しました。

放送時間と担当予報士

このコーナーは、平日、土曜日、日曜日と曜日によって異なる時間帯に放送されていました。以下は、その主な放送時間です。

平日：7時台（スタジオから）、9時台、11時台、13時台、15時台に放送されました。
土曜日：6時台（スタジオから）、9時台、11時台、14時台（2007年4月からは14時台に変更、それ以前は16時台）に放送されました。
日曜日：11時台（2008年4月からは11時台に変更、それ以前は12時台）、14時台（2007年4月からは14時台に変更、それ以前は16時台）に放送されました。

2009年3月時点の最終担当気象予報士には、中継担当として服部浩充氏、宮田望氏、古川孝子氏、清水とおる氏、梅本佳奈氏、山崎美和氏らが名を連ねていました。また、早朝のスタジオ担当は梅本佳奈氏、服部浩充氏らが務めていました。過去には吉田裕一氏や中溝毅氏なども担当されていました。吉田氏はレギュラー降板後も代役として登場することがありました。

関連項目

TOYOTA 飛び出せ街かど天気予報
ABC天気予報
ウェザーニューズ

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