トルモト・クヌートセン

ノルウェー、アーケシュフース県Eidsvoll出身の元ノルディック複合選手、トルモト・クヌートセン（Tormod Kåre Knutsen、1932年1月7日 - 2021年2月23日）は、その輝かしい実績でノルウェーのスポーツ史に名を刻みました。

16歳という若さでHovedlandsrennetに出場し、2年後には純ジャンプでノルウェージュニアチャンピオンに輝くなど、早くからその才能を発揮していました。1954-1955年シーズンにノルディック複合に転向してからは、その才能は開花し、数々の国際大会で目覚ましい成績を収めます。

1956年のコルティナダンペッツォオリンピックでは6位入賞を果たし、その実力を世界に示しました。翌1957年には、ノルディックスキーの聖地ホルメンコーレンで行われるホルメンコーレンスキー大会で優勝を果たし、一躍注目を集めます。そして、1960年のスコーバレーオリンピックでは、西ドイツのゲオルク・トーマに僅差で敗れたものの、銀メダルを獲得しました。

同年には、ヘルムート・レクナゲル、シクステン・イェルンベリ、スヴェレ・ステンシェイムと共に、ノルウェースキー界で最も権威のあるホルメンコーレン・メダルを受賞しました。これは、彼の長年の功績とスポーツマンシップを称えたものです。

1961-1962年シーズン前には、ナショナルチームのコーチに就任したスヴェレ・ステネルセン（偉大なるグンダー・グンダーセンと並ぶ往年の名選手）の指導の下、更なる飛躍を遂げます。そして、1964年のインスブルックオリンピックでは、見事に金メダルを獲得し、その努力が報われました。これは、彼にとって最高の瞬間であり、ノルウェーのスポーツファンにとっても忘れられない出来事となりました。

トルモト・クヌートセンは、競技者としてだけでなく、スポーツマンとしても尊敬される人物でした。彼の功績は、ノルウェースキー界の発展に大きく貢献し、後進の育成にも尽力しました。彼の名前は、ノルウェーのスポーツ史に永遠に刻まれることでしょう。

国際スキー連盟のプロフィール
Olympedia
ホルメンコーレンメダル受賞者一覧（PDF）（ノルウェー語）
ホルメンコーレン大会優勝者一覧（PDF） （ノルウェー語）

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