トレバー・ゴット

トレバー・ボーン・ゴット：MLBを渡り歩くリリーフ右腕の軌跡

トレバー・ボーン・ゴット（Trevor Vaughan Gott, 1992年8月26日 - ）は、アメリカ合衆国ケンタッキー州レキシントン出身のプロ野球選手。現在はシアトル・マリナーズ傘下に所属する右投右打の投手です。

プロ入りとパドレス傘下時代

2013年のMLBドラフト6巡目（全体178位）でサンディエゴ・パドレスから指名され、プロとしてのキャリアをスタートさせました。A-級ユージーン・エメラルズとA級フォートウェイン・ティンキャップスで経験を積み、2球団合計で31試合に登板。2勝2敗4セーブ、防御率2.50、41奪三振という成績を残し、その才能の片鱗を見せました。

2014年には、A+級レイクエルシノア・ストームとAA級サンアントニオ・ミッションズでプレーし、着実にステップアップを図りました。

エンゼルス時代

2014年7月、トレードでロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムへ移籍。AA級アーカンソー・トラベラーズに配属され、13試合に登板して2勝1敗4セーブ、防御率1.56、18奪三振と好成績をマークしました。

2015年はAA級アーカンソーで開幕を迎え、5月にはAAA級ソルトレイク・ビーズへ昇格。そして6月13日、ついにメジャー契約を結び、アクティブ・ロースター入りを果たします。翌6月14日のオークランド・アスレチックス戦でメジャーデビューを飾り、以降はリリーフとしてメジャーに定着。48試合に登板し、4勝2敗、防御率3.02、27奪三振という成績を残しました。

ナショナルズ時代

2015年12月、トレードでワシントン・ナショナルズへ移籍。2016年は9試合のリリーフ登板に留まりましたが、防御率1.50と安定した投球を見せました。しかし、四球が多かったため、WHIPは1.50とやや高めでした。マイナーでは35試合に登板し、3勝4敗、防御率4.78という成績でした。2019年2月8日にDFAとなりました。

ジャイアンツ時代

2019年2月、金銭トレードでサンフランシスコ・ジャイアンツへ移籍。2021年2月にはDFAとなり、マイナー契約でAAA級サクラメント・リバーキャッツへ配属されました。その後、メジャー契約を結びアクティブ・ロースター入りしますが、登板機会がないまま再びDFAとなり、マイナー契約に。この年はメジャーでの登板はなく、オフにFAとなりました。

ブルワーズ時代

2021年11月、ミルウォーキー・ブルワーズと単年のメジャー契約を締結。2022年は45試合に登板し、3勝4敗11ホールド、防御率4.15を記録しました。オフにFAとなります。

マリナーズ、メッツ、アスレチックス時代

2022年11月、シアトル・マリナーズと1年契約を結びました。マリナーズでは30試合に登板し、防御率4.03という成績を残しました。2023年7月にはトレードでニューヨーク・メッツへ移籍。オフにノンテンダーFAとなりました。2023年12月にはオークランド・アスレチックスと契約しましたが、2024年はトミー・ジョン手術の影響でシーズンを全休。オフにFAとなりました。

マリナーズ傘下時代

2025年2月、かつて所属していたマリナーズとマイナー契約を結び、スプリングトレーニングに招待選手として参加することになりました。

投球スタイル

最速99.3mph（約159.8km/h）を計測する2種類の速球（フォーシーム、シンカー）とカットボールを軸に投球を組み立てます。これらの球種で全投球の9割ほどを占めています。

まとめ

トレバー・ゴットは、様々な球団を渡り歩きながら、MLBのリリーフとして実績を積み重ねてきました。力強い速球とカットボールを武器に、これからも活躍が期待される投手です。

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