トンガ海溝

トンガ海溝

トンガ海溝は、南太平洋のトンガ諸島の東に位置する海溝です。この海溝は、サモア諸島の南西からトンガ諸島の東を通り、南へと約1,200kmにわたって伸びています。主な方向は北北東から南南西ですが、北端部分では北西から南東へと湾曲しているのが特徴です。また、南側ではケルマデック海溝と繋がっています。

海溝の深さ

トンガ海溝の最深部は「ホライゾン海淵」と呼ばれ、その位置は南緯23.25833度、西経174.726667度にあります。この場所の水深は10,800 ± 10 mに達し、南半球で最も深い場所であり、地球全体で見てもマリアナ海溝のチャレンジャー海淵に次いで2番目に深い海淵です。ホライゾン海淵という名前は、1952年にこの場所を発見したスクリップス海洋研究所の調査船「ホライゾン」にちなんで名付けられました。

海溝の成因

トンガ海溝は、インド・オーストラリアプレート（トンガプレート）と太平洋プレートの境界に位置しています。この場所では、太平洋プレートがインド・オーストラリアプレートの下に沈み込んでおり、この沈み込みによって海溝が形成されています。太平洋プレートは非常に深いところまで沈み込んでいるため、深さ700kmを超える場所で深発地震が発生することがあります。

その他

トンガ海溝は、地球の地質活動を理解する上で非常に重要な場所です。その深さや地震活動は、地球内部の構造やプレートの動きを研究するための貴重な情報源となっています。


参考文献

* 国立天文台 編『理科年表 平成20年』丸善、2007年。ISBN 978-4-621-07902-7。

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