トーフィッケン卿

トーフィッケン卿：スコットランド貴族の歴史と系譜

トーフィッケン卿（Lord Torphichen）は、スコットランド貴族におけるロード・オブ・パーラメントの一つです。この爵位は、1564年にサー・ジェイムズ・サンディランズが叙爵されたことに始まります。特筆すべきは、直系・傍系を問わず女系継承を含む特別な継承条件が設定されている点です。

歴史

その起源は、ウェスト・ロジアン地方の領主であったサー・ジェイムズ・サンディランズ（1511頃-1579）が、1564年にトーフィッケン卿に叙任されたことに遡ります。初代卿ジェイムズは、聖ヨハネ騎士団のスコットランド支部長を務めており、彼の爵位はウェスト・ロジアン地方のトーフィッケン支部にちなんで名付けられました。

2代卿ジェイムズは、初代卿のいとこの息子にあたります。彼はコールダー男爵領領主でもあり、この系統が現在まで続いています。そのため、サンディランズ家の当主は代々コールダー男爵領領主を兼ねています。7代卿は、1706年の合同条約締結を強く支持し、軍人としてスペイン継承戦争にも従軍しました。

9代卿や12代卿は、スコットランド貴族代表議員として貴族院議員を務めました。また、12代卿とその先祖は、1870年にトーフィッケン男爵（Baron Torphichen）であると認められています。

現在は、12代卿の曾孫にあたる15代卿が当主を務めています。サンディランズ家の当主は、サンディランズ氏族の氏族長も兼ねています。

一族の邸宅は、ウェストロジアン州ミッド・コールダー近郊に位置するコールダー・ハウスです。

歴代当主

初代: ジェイムズ・サンディランズ (1511頃–1579)
2代: ジェイムズ・サンディランズ (1574頃–1617)
3代: ジェイムズ・サンディランズ (1597頃–1622)
4代: ジョン・サンディランズ (1598頃–1637)
5代: ジョン・サンディランズ (1625–1649)
6代: ウォルター・サンディランズ (1629–1696)
7代: ジェイムズ・サンディランズ (?-1753)
8代: ウォルター・サンディランズ (1707–1765)
9代: ジェイムズ・サンディランズ (1759–1815)
10代: ジェイムズ・サンディランズ (1770–1862)
11代: ロバート・サンディランズ (1807-1869)　※10代卿の甥
12代: ジェイムズ・ウォルター・サンディランズ (1846–1915)
13代: ジョン・ゴードン・サンディランズ (1886–1973)
14代: ジェイムズ・ブルース・サンディランズ (1917–1975)
15代: ジェイムズ・アンドリュー・サンディランズ (1946-)

現在の推定相続人は、現当主のまたいとこの子であるロバート・ポーエル・サンディランズ（1950年生まれ）。その法定推定相続人は、息子のアシュトン・ポーエル・サンディランズ（1979年生まれ）です。

関連項目

サンディランズ氏族
クランサンディランズ
トルフィチェンの教訓

外部リンク

* Torphichen ウェブサイト

もう一度検索