トーマス・アルスゴール

トーマス・アルスゴール（Thomas Alsgaard、1972年1月10日 - ）は、ノルウェー、アーケシュフース県フラテビー出身の元クロスカントリースキー選手です。1990年代から2000年代にかけて国際大会で目覚ましい活躍を見せ、数々の輝かしい成績を収めました。

幼少の頃からスキーに親しみ、3歳で5歳児のレースに出場し、年上の子供たちを打ち破って優勝するという非凡な才能を見せました。1992-1993シーズンにクロスカントリースキー・ワールドカップにデビューし、シーズン総合20位という成績を収めました。

1994年、自国ノルウェーで開催されたリレハンメルオリンピックでは、30kmで金メダルを獲得。10kmでは24位に終わったものの、リレーでは銀メダル獲得に貢献しました。1995年ノルディックスキー世界選手権では、10km21位、パシュート8位、リレー金メダル、50km27位という結果でした。1997年、自国トロンハイムで開催されたノルディックスキー世界選手権では、30kmで銅メダル、リレーでは金メダルを獲得しました。

1998年長野オリンピックでは、パシュートとリレーで金メダルを獲得し、同シーズンにはワールドカップ総合優勝も果たしました。1999年ノルディックスキー世界選手権では、パシュートで金メダル、30kmとリレーで銀メダル、10kmで14位となりました。2001年ノルディックスキー世界選手権ではリレーで金メダルを獲得、同年のホルメンコーレンスキー大会スプリントで優勝し、2001年のホルメンコーレン・メダルを受章しました。

2002年ソルトレークシティオリンピックでは、30km12位、パシュートとリレーで2冠を達成しました。2003年ノルディックスキー世界選手権でも30kmとリレーで優勝し、このシーズンを最後に第一線を退きました。

引退後は、Alpina Sports社のテクニカルアドバイザーとしてスキーブーツの開発に携わる傍ら、ノルウェー放送協会（NRK)のスポーツコメンテーターとしても活動しています。また、クロスカントリースキーの長距離レース「マラソンカップ」にも度々出場し、2010年1月10日にチェコ共和国で行われた50kmレースでは2位に入りました。

2011年1月のノルウェー選手権15kmクラシカルに出場した際には、ナショナルチームの選手たちを抑え、エルダル・ルンニン、マルティン・ヨンスルート＝スンビーに次いで3位に入るという快挙を達成。ゴール後には、そのままNRKのコメンテーターとして解説の仕事に就きました。

アルスゴールの輝かしい功績は、ノルウェースキースポーツ界に深く刻まれており、引退後もその影響力は衰えることなく、多方面で活躍を続けています。

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