トーマス教会少年合唱団

トーマス教会少年合唱団（Thomanerchor）

トーマス教会少年合唱団は、ドイツ・ライプツィヒに拠点を置く、世界的に有名な少年合唱団です。日本語では聖トーマス教会合唱団、またはトーマス教会聖歌隊とも呼ばれますが、ドイツ語では正式には「聖」を付けずに「Thomanerchor」と表記します。

編成と規模

合唱団は、変声前のソプラノとアルト、そして変声後のテノールとバスによる四部構成で、総勢約100名の団員で構成されています。団員は「トマーナー（Thomaner）」と呼ばれ、合唱団を指導する音楽監督は「トーマスカントル（Thomaskantor）」と呼ばれます。

歴史

その起源は1212年に遡り、アウグスチノ会トーマス修道院の創設に端を発します。以来、トーマス教会を拠点として、800年以上にわたり活動を続けています。この長い歴史の中で、ヨハン・ヘルマン・シャイン、ヨハン・クーナウ、そしてヨハン・セバスティアン・バッハなど、数々の著名な音楽家がトーマスカントルとして合唱団を指導してきました。

バッハとの関わり

特に有名なのは、ヨハン・セバスティアン・バッハが1723年から1750年までの27年間にわたってトーマスカントルを務めた時代です。バッハは合唱団を率い、共に『ヨハネ受難曲』や『マタイ受難曲』といった傑作を初演しました。バッハの音楽は、トーマス教会少年合唱団のレパートリーの中核をなし、今日でも重要な位置を占めています。

現代の活動

現在（2021年以降）のトーマスカントルはアンドレアス・ライゼが務めています。彼は伝統を受け継ぎながらも、新しい試みにも挑戦し、合唱団の活動をより一層発展させています。トーマス教会少年合唱団は、定期的な教会での奉仕活動やコンサートの開催に加え、国内外でのツアーも積極的に行い、その美しい歌声を世界に届けています。

関連情報

聖トーマス教会: 合唱団の拠点となる教会。
トーマスカントル: 合唱団の音楽監督。
トマーナ (小惑星): 合唱団にちなんで名付けられた小惑星。

外部リンク

Thomanerchor 公式サイト
* ライプツィヒ観光局の解説ページへのリンク'>ライプツィヒ観光局によるトーマス教会とトーマス教会少年合唱団の解説

トーマス教会少年合唱団は、その長い歴史と伝統、そして卓越した音楽性によって、世界中の音楽ファンを魅了し続けています。

もう一度検索