聖トーマス教会

トーマス教会：音楽と信仰が息づく歴史的教会

トーマス教会（Thomaskirche）は、ドイツ・ライプツィヒに位置する重要なルター派教会です。正式名称に「聖」は含まれません。

歴史

12世紀にその原型が築かれ、現在の建物は1496年に献堂されました。この教会は、ドイツ福音主義教会に属するザクセン福音ルター派州教会の一員です。2011年の研究では、祭壇が一般席に対して約10度ずれていることが指摘されています。

トーマスカントル（音楽監督）

トーマス教会は、著名な音楽家たちが音楽監督（カントル）を務めたことで知られています。ヨハン・ヘルマン・シャイン、ヨハン・クーナウ、ヨハン・ゼバスティアン・バッハ、カール・シュトラウベ、ギュンター・ラミンなどが名を連ねます。

J.S.バッハとトーマス教会

特に、J.S.バッハは1723年から1750年までトーマスカントルを務め、教会のために精力的に活動しました。毎週のように新しいカンタータを作曲・演奏し、その数は年間約50曲に及びました。彼の代表作であるマタイ受難曲も、この教会で初演されたとされています。バッハの遺体は現在、トーマス教会に埋葬されており、多くの音楽ファンが訪れる場所となっています。

マルティン・ルターの説教

宗教改革者マルティン・ルターも、1539年の聖霊降臨祭（ペンテコステ）にこの教会の講壇で説教を行いました。これは教会史における重要な出来事として記録されています。

その他の情報

* トーマス教会少年合唱団: 教会に併設された世界的に有名な合唱団。長い歴史と伝統を持ち、教会での礼拝やコンサートで美しい歌声を披露しています。

トーマス教会は、音楽、宗教、歴史が深く結びついた場所であり、ライプツィヒを訪れる人々にとって必見の観光スポットです。

トーマス教会 ライプツィヒ観光局によるトーマス教会とトーマス教会少年合唱団の解説（日本語）
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