トールド・アンド・アントールド
バッド・カンパニーが1996年に世に送り出したスタジオ・アルバム『トールド・アンド・アントールド』（原題：Stories Told & Untold）は、彼らにとって通算12枚目の作品であり、ボーカリストとしてロバート・ハートを迎えてからは2作目にあたります。
このアルバムの大きな特徴は、そのユニークな内容構成にあります。往年の名曲を現在のメンバーで再録したセルフ・カヴァーが7曲、「Untold」と名付けられたロバート・ハート体制で新たに制作されたオリジナル曲が6曲、そしてカントリー界の実力派、ヴィンス・ギルが1992年にヒットさせた「アイ・スティル・ビリーヴ・イン・ユー」のカヴァー1曲で構成されています。CDブックレットには、セルフ・カヴァーを「Told」、それ以外の楽曲を「Untold」と手書きで記されており、アルバムタイトルと内容が密接に結びついていることが伺えます。
レコーディングは主にアメリカのテネシー州で行われましたが、バンドの中心人物であるギタリストのミック・ラルフスによるギター・パートの一部は、彼の地元のイングランドで録音されました。
本作には非常に豪華なゲスト・ミュージシャンが多数参加しています。特に注目すべきは、セルフ・カヴァーされた「オー・アトランタ」におけるヴィンス・ギル（エレクトリック・ギター・ソロ）とアリソン・クラウス（フィドル、バックグラウンド・ボーカル）の参加です。クラウスは本作リリース前の1995年に自身のアルバム『Now That I've Found You: A Collection』で既にこの曲をカヴァーしており、その縁での共演となりました。他にも、ベッカ・ブラムレット、キム・カーンズといったボーカリストや、ジョン・ホブス（ハモンドオルガン、ピアノ）、ファッツ・カプリン（アコーディオン）、リッチー・サンボラ（12弦アコースティック・ギター）など、多岐にわたる分野から腕利きのミュージシャンが参加し、サウンドに彩りを加えています。
しかしながら、商業的な成功には残念ながら結びつきませんでした。特にアメリカでは、主要なアルバム・チャートであるBillboard 200にランクインすることができませんでした。
1. ワン・オン・ワン - "One on One" (Robert Hart, Dave Colwell) - 4:01
2. オー・アトランタ - "Oh, Atlanta" (Mick Ralphs) - 3:41
3. ユア・ネヴァー・アローン - "You're Never Alone" (R. Hart, D. Colwell) - 4:37
4. アイ・スティル・ビリーヴ・イン・ユー - "I Still Believe in You" (Vince Gill, John Barlow Jarvis) - 4:37
5. レディ・フォー・ラヴ - "Ready for Love" (M. Ralphs) - 4:36
6. ウェイティング・オン・ラヴ - "Waiting on Love" (R. Hart, Simon Kirke) - 4:32
7. キャント・ゲット・イナフ - "Can't Get Enough" (M. Ralphs) - 3:41
8. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ・トゥ・ラヴ - "Is That All There Is to Love" (R. Hart, S. Kirke) - 3:33
9. ラヴ・ソー・ストロング - "Love So Strong" (R. Hart, D. Colwell, S. Kirke) - 3:49
10. シルヴァー・ブルー・アンド・ゴールド - "Silver, Blue and Gold" (Paul Rodgers) - 3:38
11. ダウンポア・イン・カイロ - "Downpour in Cairo" (R. Hart, S. Kirke) - 3:47
12. シューティング・スター - "Shooting Star" (P. Rodgers) - 5:17
13. シンプル・マン - "Simple Man" (M. Ralphs) - 4:36
14. ウィープ・ノー・モア - "Weep No More" (S. Kirke) - 3:57
※ 本編終了後に隠しトラックが収録されています。
日本盤ボーナス・トラック
ステイ - "Stay (One More Night)" (R. Hart, D. Colwell)
バッド・カンパニー
ロバート・ハート - ボーカル
ミック・ラルフス - ギター、スライドギター
デイヴ・コールウェル - ギター
リック・ウィルス - ベース
サイモン・カーク - ドラムス
アディショナル・ミュージシャン
ヴィンス・ギル - エレクトリック・ギター・ソロ (#2)
アリソン・クラウス - フィドル (#2)、バックグラウンド・ボーカル (#2, #5)
マット・ローリングス - ピアノ (#2, #8, #10, #14)
バリー・ベケット - エレクトリックピアノ (#2)
ジム・キャパルディ - パーカッション (#2)
ビル・クオモ - シンセサイザー (#3, #4, #6)
ティモシー・B・シュミット - バックグラウンド・ボーカル (#3, #4, #5, #6)
ジェフ・ボヴァ - シンセサイザー (#4, #8)
カール・マーシュ - シンセサイザー (#4, #8)
マックス・カール - バックグラウンド・ボーカル (#4, #5, #11)、パンプ・オルガン (#14)、ハモンドオルガン (#14)
ゲイル・メイズ - クワイア指揮 (#4)
Yvonne Hodges, Cedric Sesley, Armirris Palmore, Juanita L. Edwards, Gavin Sesley, Anastasia Walker, Ann McCrary, Reginald Reid, Duawne Starling, John Primm, Demetna Slayden, Angela Primm, Teresa Verge, Shonte Johnson - クワイア (#4)
ジョン・ホブス - ハモンドオルガン・ソロ (#6)、ピアノ・ソロ (#11)
ベッカ・ブラムレット - バックグラウンド・ボーカル (#7)
ファッツ・カプリン - アコーディオン (#10, #11)
キム・カーンズ - バックグラウンド・ボーカル (#10, #12)
ジョシュ・レオ - ギター・ソロ (#12)
リッチー・サンボラ - 12弦アコースティック・ギター (#12)
ディーン・ハワード - ギター (#14)
* クリス・ダン、ダグ・モフェット、デニス・ソウルズ、ヴィンセント・チェセールスキー、ウィリアム・ファニング - ホーン・セクション (#14)
このアルバムの大きな特徴は、そのユニークな内容構成にあります。往年の名曲を現在のメンバーで再録したセルフ・カヴァーが7曲、「Untold」と名付けられたロバート・ハート体制で新たに制作されたオリジナル曲が6曲、そしてカントリー界の実力派、ヴィンス・ギルが1992年にヒットさせた「アイ・スティル・ビリーヴ・イン・ユー」のカヴァー1曲で構成されています。CDブックレットには、セルフ・カヴァーを「Told」、それ以外の楽曲を「Untold」と手書きで記されており、アルバムタイトルと内容が密接に結びついていることが伺えます。
レコーディングは主にアメリカのテネシー州で行われましたが、バンドの中心人物であるギタリストのミック・ラルフスによるギター・パートの一部は、彼の地元のイングランドで録音されました。
本作には非常に豪華なゲスト・ミュージシャンが多数参加しています。特に注目すべきは、セルフ・カヴァーされた「オー・アトランタ」におけるヴィンス・ギル（エレクトリック・ギター・ソロ）とアリソン・クラウス（フィドル、バックグラウンド・ボーカル）の参加です。クラウスは本作リリース前の1995年に自身のアルバム『Now That I've Found You: A Collection』で既にこの曲をカヴァーしており、その縁での共演となりました。他にも、ベッカ・ブラムレット、キム・カーンズといったボーカリストや、ジョン・ホブス（ハモンドオルガン、ピアノ）、ファッツ・カプリン（アコーディオン）、リッチー・サンボラ（12弦アコースティック・ギター）など、多岐にわたる分野から腕利きのミュージシャンが参加し、サウンドに彩りを加えています。
しかしながら、商業的な成功には残念ながら結びつきませんでした。特にアメリカでは、主要なアルバム・チャートであるBillboard 200にランクインすることができませんでした。
収録曲
1. ワン・オン・ワン - "One on One" (Robert Hart, Dave Colwell) - 4:01
2. オー・アトランタ - "Oh, Atlanta" (Mick Ralphs) - 3:41
3. ユア・ネヴァー・アローン - "You're Never Alone" (R. Hart, D. Colwell) - 4:37
4. アイ・スティル・ビリーヴ・イン・ユー - "I Still Believe in You" (Vince Gill, John Barlow Jarvis) - 4:37
5. レディ・フォー・ラヴ - "Ready for Love" (M. Ralphs) - 4:36
6. ウェイティング・オン・ラヴ - "Waiting on Love" (R. Hart, Simon Kirke) - 4:32
7. キャント・ゲット・イナフ - "Can't Get Enough" (M. Ralphs) - 3:41
8. イズ・ザット・オール・ゼア・イズ・トゥ・ラヴ - "Is That All There Is to Love" (R. Hart, S. Kirke) - 3:33
9. ラヴ・ソー・ストロング - "Love So Strong" (R. Hart, D. Colwell, S. Kirke) - 3:49
10. シルヴァー・ブルー・アンド・ゴールド - "Silver, Blue and Gold" (Paul Rodgers) - 3:38
11. ダウンポア・イン・カイロ - "Downpour in Cairo" (R. Hart, S. Kirke) - 3:47
12. シューティング・スター - "Shooting Star" (P. Rodgers) - 5:17
13. シンプル・マン - "Simple Man" (M. Ralphs) - 4:36
14. ウィープ・ノー・モア - "Weep No More" (S. Kirke) - 3:57
※ 本編終了後に隠しトラックが収録されています。
日本盤ボーナス・トラック
ステイ - "Stay (One More Night)" (R. Hart, D. Colwell)
参加ミュージシャン
バッド・カンパニー
ロバート・ハート - ボーカル
ミック・ラルフス - ギター、スライドギター
デイヴ・コールウェル - ギター
リック・ウィルス - ベース
サイモン・カーク - ドラムス
アディショナル・ミュージシャン
ヴィンス・ギル - エレクトリック・ギター・ソロ (#2)
アリソン・クラウス - フィドル (#2)、バックグラウンド・ボーカル (#2, #5)
マット・ローリングス - ピアノ (#2, #8, #10, #14)
バリー・ベケット - エレクトリックピアノ (#2)
ジム・キャパルディ - パーカッション (#2)
ビル・クオモ - シンセサイザー (#3, #4, #6)
ティモシー・B・シュミット - バックグラウンド・ボーカル (#3, #4, #5, #6)
ジェフ・ボヴァ - シンセサイザー (#4, #8)
カール・マーシュ - シンセサイザー (#4, #8)
マックス・カール - バックグラウンド・ボーカル (#4, #5, #11)、パンプ・オルガン (#14)、ハモンドオルガン (#14)
ゲイル・メイズ - クワイア指揮 (#4)
Yvonne Hodges, Cedric Sesley, Armirris Palmore, Juanita L. Edwards, Gavin Sesley, Anastasia Walker, Ann McCrary, Reginald Reid, Duawne Starling, John Primm, Demetna Slayden, Angela Primm, Teresa Verge, Shonte Johnson - クワイア (#4)
ジョン・ホブス - ハモンドオルガン・ソロ (#6)、ピアノ・ソロ (#11)
ベッカ・ブラムレット - バックグラウンド・ボーカル (#7)
ファッツ・カプリン - アコーディオン (#10, #11)
キム・カーンズ - バックグラウンド・ボーカル (#10, #12)
ジョシュ・レオ - ギター・ソロ (#12)
リッチー・サンボラ - 12弦アコースティック・ギター (#12)
ディーン・ハワード - ギター (#14)
* クリス・ダン、ダグ・モフェット、デニス・ソウルズ、ヴィンセント・チェセールスキー、ウィリアム・ファニング - ホーン・セクション (#14)
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