ドイツ国家民主党 (東ドイツ)

ドイツ国家民主党 (NDPD)とは

ドイツ国家民主党（Nationaldemokratische Partei Deutschlands, NDPD）は、第二次世界大戦後のドイツ民主共和国（東ドイツ）において、社会主義統一党（SED）のヘゲモニー政党制下で存在した衛星政党の一つです。

歴史

1948年8月16日、ソ連占領区域において、旧ナチス党員やドイツ国防軍の軍人出身者を中心とした中産階級の政党として、ソ連軍とSEDの影響下で結成されました。その目的は、ナショナリズム的・自由主義的な要素（国民自由主義）をマルクス・レーニン主義の下に組み込み、ドイツ自由民主党（LDPD）に対抗することにありました。しかし、実際には最初からSEDの衛星政党としての役割を担っていました。

東ドイツ建国後の1949年、人民議会の500議席中52議席を割り当てられ、形式的な勢力を保持しました。しかし、LDPD以上にSEDに従順であり、SEDの政策に反対することは一切ありませんでした。

1989年のベルリンの壁崩壊後、NDPDは独自の動きを始めましたが、1990年3月18日に行われた東ドイツ最初で最後の自由選挙となる人民議会選挙では、党としての基盤が脆弱であったため、旧衛星政党の中でも最下位の得票率0.4％、2議席の獲得に終わりました。

その後、NDPDはドイツ自由民主党が中心となっていた自由民主同盟（BFD）に合流し、同年中に西ドイツの自由民主党に吸収される形で消滅しました。

特徴

SEDの衛星政党として、SEDの政策を支持し、体制を維持する役割を担った。
旧ナチス党員や軍人出身者を取り込み、国民自由主義的な要素を社会主義体制に取り込もうとした。
東ドイツの政治において、形式的な多様性を示す役割を果たした。

関連項目

衛星政党
ヘゲモニー政党制

外部リンク

FDP takes over 'Block flutes'(ドイツ語)
* Chronik-Glossar:NDPD (ドイツ語)

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