ドイツ語講座 (テレビ番組)

ドイツ語講座 Deutsch macht spaß!

『ドイツ語講座 Deutsch macht spaß!』は、1976年4月から1990年3月までの間、NHK教育テレビジョンで放送されていたドイツ語を学ぶための語学番組です。この番組は、非英語系の語学番組に対するフォーマットの統一を目的として、1976年度のNHKの番組改定の際に始まりました。それまでの『やさしいドイツ語』という番組から改題され、新たなスタートを切りました。

番組の構成と演出

番組のタイトルは、「Deutsch macht spaß!」というドイツ語の表記とともに、オープニングでは中央からズームインして4:3の画面に表示され、視聴者に強い印象を与えました。エンディングでは、その回のサブタイトルや出演者が紹介された後に、また「ドイツ語講座 ENDE NHK」と、視覚的に特徴的な形で表示されました。また、番組のテーマ曲はクリストフ・ヴィリバルト・グルックの『精霊の踊り　オルフェオとエウリディーチェ より』が管楽器を中心に演奏され、視聴者の耳を楽しませました。

放送時間と形態

放送は主に月曜日から金曜日に行われ、再放送も行われていました。1985年から1989年度の間は、月曜日の07:30から07:57.30が本放送の時間帯でしたが、再放送は火曜日の23:30から23:57.30に行われていました。このような放送形態が確立されたのは、NHKが夜間にテレビ放送を終了するという原則があったためです。

1986年と1988年度には木曜日の07:30から07:57.30が本放送の時間とうなり、再放送は金曜日の同時間帯に行われました。1984年度には、早朝6:30からの放送という新たな試みもされました。いずれの年度でも、前年度の再放送が月曜日や火曜日に行われ、視聴者が番組を何度も楽しめる環境が整えられていました。

出演者たち

番組に出演していたのは、各年度ごとに異なる講師たちでした。1976年度の初回から、長年にわたり親しまれてきた小塩節や中島悠爾、さらにミヒャエル・ミュンツァーといった多彩な講師陣が揃いました。1984年度から1987年度には関口一郎が中心となり、1988年から1989年度には上田浩二が番組を引き継ぎました。

このように、プログラムの中で様々な講師たちがドイツ語の魅力を伝え、視聴者に楽しんでもらうために尽力しました。

関連番組

『ドイツ語講座 Deutsch macht spaß!』の後には、『ドイツ語会話』という新たな番組が放送され、その時代の視聴者にも引き続きドイツ語を学ぶ機会が提供されました。また、2008年からは新たに『テレビでドイツ語』という同時間帯の講座も始まり、ドイツ語教育が継続されていくこととなります。

このように『ドイツ語講座 Deutsch macht spaß!』は、教育テレビにおける一大イベントとして、多くの人に親しまれてきた語学番組としての位置づけを確立したのです。

もう一度検索