ドドマ大学

ドドマ大学：タンザニア高等教育の未来を担う国立大学

タンザニア連合共和国の中央政府所在地、ドドマ市に位置するドドマ大学（University of Dodoma）は、同国の高等教育を支える国立大学です。2007年に4学部からスタートし、その後医学部や生命科学部などを増設。6000ヘクタールという広大なキャンパスで、人文科学、社会科学、情報科学、そして生命科学や医学といった幅広い分野の教育・研究活動を行っています。

2007年の開学当初は、教育学部、人文学部、社会科学部、情報学部の4学部体制で、約1200人の学生を受け入れました。その後、2008年には生命科学部と医学部が加わり、教育内容の充実を図っています。タンザニア政府の国家成長ビジョン2025では、ドドマ大学は4万人を超える学生規模へと拡大し、多様な学問分野を網羅する教育・研究拠点となることが計画されています。これは、現在タンザニア最大の大学であるダルエスサラーム大学の規模をはるかに超えるものであり、ドドマ大学がタンザニアの高等教育の中核を担う存在となることを示唆しています。

現在もキャンパスの建設は進行中であり、将来的な発展への期待が込められています。広大な敷地は、将来的な学部増設や研究施設の拡大にも対応できるだけの余裕を持っており、タンザニアの高等教育における発展を象徴する存在となっています。

日本との繋がり

ドドマ大学は日本との交流も盛んです。特に人文学部には、タンザニアで唯一の日本語教育機関があり、2009年から日本語の授業を提供しています。2012年には、在タンザニア日本国大使館、ドドマ大学、国際協力機構（JICA）の共催で「ジャパン・フェスティバル」が開催され、日本の映画上映や、折り紙、書道、寿司作りなどの体験を通して、日本の文化を紹介する機会が設けられました。

学術交流においても、日本の大学との連携が見られます。金沢大学名誉教授である田崎和江氏は、2010年から2011年にかけてドドマ大学で地質学の講義を行い、日本の専門知識を学生たちに提供しました。これらの交流を通じて、ドドマ大学は国際的な視点を取り入れ、グローバルな教育環境の構築を目指しています。

ドドマ大学の将来像

ドドマ大学は、タンザニアの首都ドドマの開発と並行して成長を続けています。国家成長ビジョン2025に示された目標を達成するため、教育・研究体制の充実、学生数の増加、そして国際的な連携強化など、さまざまな課題に取り組んでいます。将来、ドドマ大学が、タンザニアにおける研究開発の中心地として、そして国際的な学術交流拠点として発展していくことが期待されています。タンザニアの未来を担う人材育成という重要な役割を担うドドマ大学は、今後もその発展を続けることでしょう。

ドドマ大学は、タンザニアの高等教育における重要な役割を果たしており、その発展は、タンザニアの将来にとっても不可欠な要素となっています。日本との継続的な交流を通じて、さらなる発展が期待される国立大学です。

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