ドライブ主戦型

ドライブ主戦型：卓球の攻撃的戦術

ドライブ主戦型は、卓球において前陣から中陣にかけて、ドライブを主体とした攻撃を展開する戦型です。シェークハンド、ペンホルダーを問わず、多くの選手がこの戦型を採用しており、現代卓球において非常にポピュラーなスタイルと言えます。

ドライブ主戦型の特徴

一般的に、弾みの良いラケットに裏ソフトラバーを組み合わせるのが基本です。これにより、ボールに強い回転を与え、威力のあるドライブを打つことが可能になります。ペンホルダーの場合、遠心力を活かせる角型ラケットが適しているとされます。

近年では、ドライブ主戦型であっても、より前陣でのプレーを重視する傾向にあります。これは、台上技術や速攻との組み合わせによって、相手に時間を与えずに攻撃を仕掛けることを目的としています。そのため、以前に比べて前陣速攻型との区別が曖昧になってきています。

用具の特徴

ドライブ主戦型の選手は、用具選びにも工夫を凝らします。以下に、シェークハンドとペンホルダーそれぞれの特徴をまとめました。

シェークハンド

ラケット：弾みの良いものが好まれ、硬さや重量は選手によって異なります。
ラバー：両面にテンション系裏ソフトラバーを使用するのが一般的です。これにより、高い反発力と回転性能を得ることができます。

ペンホルダー

日本式：檜単板の角型ペンがよく用いられます。ラバーはテンション系裏ソフトラバーが主流です。
中国式：裏面打法を活用するため、粘着テンションラバー（または粘着系ラバー）とテンション系ラバーを組み合わせることが多いです。ラケットは、ブレードが薄く、弾みとシナリのあるものが適しています。

ドライブ主戦型の戦術

ドライブ主戦型の戦術は、相手のボールをドライブで積極的に攻撃し、優位な展開を作り出すことにあります。回転量やコースを変化させることで、相手の体勢を崩し、得点に繋げます。また、フォアハンドだけでなく、バックハンドドライブも重要な攻撃手段となります。

近年のドライブ主戦型

近年の卓球界では、台上技術の向上や、より速い展開が求められるようになっています。そのため、ドライブ主戦型であっても、前陣でのプレー精度を高め、積極的に先手を取ることが重要視されています。また、サーブやレシーブからの展開も多様化しており、総合的な技術力が求められるようになっています。

まとめ

ドライブ主戦型は、攻撃的な卓球を目指す上で、非常に有効な戦型です。用具の選択や戦術の工夫によって、様々なプレースタイルを確立することができます。近年では、より前陣でのプレーが重視される傾向にありますが、ドライブを主体とした攻撃的なスタイルは、依然として多くの選手に支持されています。

関連項目

前陣速攻型
カット主戦型

外部リンク

「戦型」について知ろう～みんなの卓球広場（ニッタク）
卓球の戦型の種類（卓球情報大百科）

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