ドラゴ

ガーゴ・"ドラゴ"・アルチュニャン：波乱の人生を乗り越えたキックボクサー

ガーゴ・"ドラゴ"・アルチュニャン（Gago "Drago" Arutyunyan）は、1985年3月8日生まれのアルメニア出身の男性キックボクサーです。ショータイムに所属し、その激しいファイトスタイルとドラマチックな背景から、多くのファンに愛されています。

幼少期の悲劇とオランダへの移住

ドラゴが「悲劇の難民ファイター」と呼ばれる理由は、彼の幼少期にあります。アゼルバイジャンとの民族紛争であるナゴルノ・カラバフ戦争に巻き込まれ、実兄を亡くすという悲劇を経験しました。4歳の時、父親と共にオランダへと移住し、新たな生活を始めることとなりました。弟もおり、家族の絆を大切にしながら、過酷な環境を生き抜きました。

キックボクシングとの出会いとK-1参戦

14歳でキックボクシングを始めたドラゴは、その才能を早くから開花させ、オランダ国内の大会で頭角を現しました。2006年には、世界最高峰の舞台であるK-1に参戦し、その名を世界に轟かせることとなります。

K-1での活躍

2006年4月5日のK-1開幕戦でオーレ・ローセンに判定勝ちを収め、華々しいデビューを飾りました。続く6月30日の準々決勝では、アルバート・クラウスにも判定勝ち。準決勝ではブアカーオ・ポー.プラムックに判定負けを喫したものの、ルーキーイヤーでベスト4という快挙を成し遂げました。

2007年4月4日には、K-1 WORLD MAX 2007 〜世界最終選抜〜で全日本キックボクシング連盟王者の山内裕太郎と対戦。計5回のダウンを奪いTKO勝ちを収め、その強烈なインパクトで観客を魅了しました。しかし、同年6月28日のK-1 WORLD MAX 2007 〜世界一決定トーナメント開幕戦〜1回戦では、マイク・ザンビディスとの激闘の末、延長判定負けを喫しました。しかし、ファン投票で1位となり、主催者推薦選手として準々決勝への出場を果たしました。

準々決勝では、アンディ・サワーと対戦。1Rは互角に渡り合いましたが、2Rにクロスカウンターを受けKO負けを喫しました。その後も、ドラゴはK-1の舞台で数々の強豪と拳を交え、激戦を繰り広げました。

2008年4月9日のK-1 WORLD MAX 2008 FINAL16では、GORIに3RKO勝ち。2008年7月7日のK-1 WORLD MAX 2008 FINAL8では、魔裟斗と対戦し判定負け。2009年4月21日のK-1 WORLD MAX 2009 FINAL16では、佐藤嘉洋に延長判定勝ち。2009年7月13日のK-1 WORLD MAX 2009 FINAL8では、山本優弥に判定負け。2009年10月26日のK-1 WORLD MAX 2009 FINALスーパーファイトでは、小比類巻太信に判定勝ちを収めました。

IT'S SHOWTIMEでの挑戦

K-1の舞台だけでなく、IT'S SHOWTIMEにも参戦したドラゴ。2009年2月8日には、IT'S SHOWTIME世界70kg級王座決定戦でムラット・ディレッキーと対戦しましたが、TKO負けを喫し、王座獲得はなりませんでした。2010年5月29日には、リーロイ・ケスナーに判定負けを喫しました。

K-1での再起と引退

2010年10月3日、K-1 WORLD MAX 2010 FINAL16でイ・スファンに左ハイキックでKO勝ちを収め、再びその強さを見せつけました。同年11月8日には、K-1 WORLD MAX 2010 FINAL準々決勝でモハメド・カマルに判定勝ちを収めたものの、準決勝で佐藤嘉洋との再戦で判定負けを喫し、惜しくも決勝進出はなりませんでした。

その後、ドラゴはリングから姿を消し、引退しました。彼の激しいファイトスタイルとドラマチックな背景は、多くのファンの記憶に深く刻まれています。

戦績

ドラゴの戦績は、数々の激戦を物語っています。詳細な戦績は、以下の外部リンクから確認することができます。

関連項目

男子キックボクサー一覧
K-1選手一覧

外部リンク

K-1公式サイトの選手データへのリンク'>K-1 選手データ
K-1公式サイトの選手データへのリンク'>K-1 選手データ

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