ドラジェン・フラスティッチ

ドラジェン・フラスティッチ氏は、1968年生まれのクロアチアの外交官であり、現在は駐日大使として活躍しています。彼のキャリアは、祖国戦争（クロアチア独立戦争）の時代に国防省に入省したことから始まりました。戦争末期には内務省に移り、ヴァラジュディンで地域警察局担当官を務めましたが、終戦後には再び国防省に戻り、要職を歴任しました。

2003年、フラスティッチ氏は外務省（現・外務欧州省）に転じ、タリバン政権崩壊後のアフガニスタンで復興支援に携わりました。その後、ブリュッセルの北大西洋条約機構（NATO）クロアチア政府代表部公使参事官や在トルコ大使などを歴任し、2015年からは駐日大使として日本に赴任しています。

フラスティッチ氏は、ザグレブ大学出身で、母国語のクロアチア語に加え、英語、ドイツ語、フランス語にも堪能です。また、既婚で2児の父でもあります。駐日大使在任中には、2019年10月22日に皇居で行われた今上天皇の即位礼正殿の儀に、ジェリコ・ライネル議会副議長と共に参列しました。さらに、2020年8月6日には、広島で開催された平和記念式典に参列し、原爆死没者への哀悼と平和への祈りを捧げました。

職務経歴詳細

1993年3月～1994年7月：国防省ザグレブ地域局アドバイザー
1994年7月～1995年7月：内務省ヴァラジュディン地域警察局担当官
1995年7月～1999年8月：国防省ヴァラジュディン地域局アドバイザー兼動員課長代理、人事課長
1999年9月～2003年9月：国防省国際防衛協力部防衛政策企画課二国間協力担当官
2001年～2003年：国防省分析班長
2003年6月～9月：国防省総局長
2003年9月～2004年12月：外務省（現・外務欧州省）多国間問題課協調的安全保障・軍備管理班長
2005年1月～10月：国際治安支援部隊地方復興チーム（ISAF PRT）アフガニスタン・バダフシャーン州ファイザバード地方復興チーム文民次長
2005年10月～2007年7月：北大西洋条約機構（NATO）文民代表部文民代表政治アドバイザー（カーブル）
2007年10月～2011年2月：北大西洋条約機構（NATO）クロアチア政府代表部公使参事官、次席常駐代表
2011年3月～2015年9月：アンカラ常駐の在トルコ大使兼在アゼルバイジャン大使兼在アフガニスタン大使兼在ウズベキスタン大使兼在トルクメニスタン大使
2015年12月25日～現在：東京常駐の駐日大使

フラスティッチ大使は、その幅広い経験と多言語能力を活かし、日本とクロアチアの友好関係の深化に貢献しています。彼の外交手腕と国際舞台での豊富な経験は、両国間のさらなる協力と交流の発展に大きく貢献することが期待されています。

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