ドラッグストア・ガール

ドラッグストア・ガール

『ドラッグストア・ガール』（DRUGSTORE GIRL）は、2004年2月7日に公開された日本の映画作品。これまで数々の映画で活躍してきた田中麗奈が、本作でコメディに初挑戦した。

あらすじ

薬科大学に通う大林恵子は、同棲中の彼氏の二股が発覚し、怒って家を飛び出す。電車に乗り、知らない街・摩狭尾（まさお）で降り立った彼女は、開店間近の大型ドラッグストア「ハッスルドラッグ」に立ち寄る。そこで薬剤師の小松兄弟に事情を打ち明けてすっきりした恵子は、成り行きから同店でアルバイトを始めることになる。

一方、ハッスルドラッグの出現に、地元の小売店は客を奪われるのではないかと不安を抱いていた。薬屋、パン屋、酒屋の主人、寺の僧侶、ホームレスの5人は、ハッスルドラッグの開店日に営業妨害を企てる。しかし、パン屋の沼田が恵子に一目惚れしたことで計画は頓挫。それどころか、オヤジたちはこぞって恵子に夢中になり、店の常連客となってしまう。

恵子が大学でラクロス部に所属していると知ったオヤジたちは、彼女に近づきたい一心で、見様見真似でラクロスの練習を始める。その噂を聞いた恵子は、彼らの練習を見かねてコーチを買って出る。恵子と一緒にプレイできると喜ぶオヤジたちだったが、体育会系の恵子の指導は想像以上にスパルタだった。それでも彼らは、街に自生する竹でクロス（ラクロス用の道具）を自作し、「まさおバンブーボーイズ」を結成する。手作りのクロスは街の人気商品となり、スポーツと地場産業のコラボレーションとしてテレビで取り上げられるほどの話題を呼ぶ。

キャスト

大林恵子：田中麗奈
鍋島浩次：柄本明
沼田（パン屋）：三宅裕司
山田（酒屋）：伊武雅刀
済念（僧侶）：六平直政
ジェロニモ：徳井優
鍋島信次：荒川良々
鍋島夫人：藤田弓子
山田夫人：根岸季衣
小松（兄）：篠井英介
小松（弟）：山咲トオル
漫画家：蛭子能収
向井秀子：余貴美子
竹之内：杉浦直樹
ハッスルドラッグ社長：三田佳子

スタッフ

監督：本木克英
脚本：宮藤官九郎
音楽：周防義和

主題歌

オープニングテーマ：「DRUGSTORE GIRL」歌：中嶋朋子
エンディングテーマ：「ラジオ・スターの悲劇」唄：バグルズ

概要

本作は、郊外のドラッグストアを舞台に、ヒロインと彼女に恋をした地元のおじさんたちの交流をコミカルに描いた作品。宮藤官九郎が脚本を手がけ、本木克英が監督を務めた。田中麗奈のコメディエンヌとしての才能が開花した作品としても知られている。地方の活性化や、人と人との繋がりを描いた温かいストーリーが魅力の作品。

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