ドランキュ!

『ドランキュ!』の概要

『ドランキュ!』は、2006年から2007年にかけて東海テレビとテレビ静岡で放送された深夜のバラエティ番組です。この番組は、プロダクション人力舎に所属する若手芸人たちが主体となって制作したVTRを基に様々な企画を展開しており、ドランクドラゴンの鈴木拓と塚地武雅が進行役を務めていました。番組タイトルは、彼らのグループ名に由来しており、「ドランクドラゴンサンキュ」を短縮したものです。

番組の形式

この番組の特徴は、毎回異なる若手芸人たちが「ありがとう」をテーマにしたVTRを制作し、各地でのロケを通じてその内容を収集している点です。収録した映像はDVDに編集され、スタジオで公開されます。若手芸人たちは「DVD制作者」としてスタジオパートに出演し、塚地はそのVTRに対して独自の評価を行いました。

塚地の評価システムは非常にユニークで、彼は棚の4段の何段目にDVDを置くかで評価を示していました。最上段に位置すれば「ドラ3つ」、2段目なら「ドラ2つ」、3段目だと「ドラ1つ」という評価基準で、塚地は特に感動的な作品には高評価を与える傾向がありました。初回放送時には、いきなりその当時の最高評価である「ドラ3つ」を獲得し、その後も多くのVTRが高評価を受ける事案が続出しました。しかし、塚地自身は高評価が多すぎることを懸念しており、結果的に新たな評価基準が導入され、最高評価「ドラ4つ」の設定が追加されました。

VTRの評価

一方で、若手芸人のモチベーションに応じたVTRの出来には差がありました。ロケに対してやる気がなかったラバーガールの飛永翼が関与したVTRは、塚地によって非常に低い評価を下される一因となっていました。このように、VTRの評価は「ドラ1つから3つ」には収まらない場合があり、特に手抜きの印象を与えるような作品には「ドラ4つ」や「評価なし」などの判断がなされました。

DVDに収録されるVTRの題名には、既存の映画作品のタイトルをアレンジしたものがしばしば使用されました。視聴者はその独特なユーモアに惹かれ、楽しませられました。

主な出演者

番組では、毎回異なるDVD制作者役の若手芸人が1人フィーチャーされ、放送を盛り上げました。特に、鈴木拓はDVDショップの店長役を演じ、作品を適切に評価できないため、塚地に感想を頼る役回りを果たしました。また、塚地は感動屋役として頻繁に涙を流すシーンがあり、その演技が視聴者から好評を得ていました。さらに、東海テレビのアナウンサー、勅使河原由佳子もDVDショップの副店長として出演しており、番組のバランスを取る存在となっていました。

他にも、でちゃう!ガールズがショップの従業員役を演じるなど、多様なキャストが参加していました。加藤憲や森枝天平（エレファントジョン）、鬼ヶ島の野田祐介などの芸人もDVD制作者として名を連ね、番組全体を活気づけていました。

制作と放送

『ドランキュ!』は、東海テレビプロダクションが制作協力した形で、東海テレビが著作権を持つ番組として制作されました。視聴者に親しまれるバラエティとして多くの人に認知され、楽しい時間を提供しました。

番組は、深夜の時間帯に放送されたことで、さまざまな視聴者に向けてその独特なスタイルを確立しました。高評価や感動のコンテンツが多かったことから、シリーズとしての可能性を扉を開いた番組と言えるでしょう。

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