ドリフターズですよ!全員突撃

映画『ドリフターズですよ!全員突撃』の詳細

『ドリフターズですよ!全員突撃』は、1969年4月27日に日本の東宝系で公開された映画で、ドリフターズのシリーズとしては第5作目、そして最後の作品となります。本作は86分のカラー映画で、シネマスコープ形式で撮影されました。特に特徴的なのは、ドリフターズが初めて、かつ最後の海外ロケを行った点です。

概要

本映画のストーリーは、ドリフターズが演じるギャング団が中心となり、少女ピッピに懸けられた10万ドル（当時で3600万円）を目当てにハワイに向かうというものです。このテーマは、ドリフターズらしいユーモアとアクションが織り交ぜられたもので、観客を楽しませる要素が多く含まれています。

本作には、当時子役であった西崎緑、女性デュオのじゅん&ネネ、そしてドリフの付き人であった井山淳など、特別なキャストが参加しています。なお、本作を最後に、ドリフは松竹が制作する『全員集合!シリーズ』への出演に絞っていくことになります。

スタッフ

本作の製作は渡辺晋と神谷一夫が担当し、脚本は佐々木守が手掛けました。監督は和田嘉訓が務め、撮影は内海正治が担当しました。音楽は山本直純が作曲し、映画の雰囲気にマッチしたナンバーが使用されています。美術や照明、録音の各部門でも多くの専門家が参加しており、映画全体のクオリティが高められています。

主なキャスト

映画には多くのキャストが登場します。いかりや長介が演じるサスケ、荒井注が演じるオバケ、高木ブーのフロク、仲本工事のムシバ、加藤茶のゼロ戦など、ザ・ドリフターズのメンバーが各キャラクターを生き生きと演じています。また、梓みちよや千秋じゅんらも登場し、個性豊かなキャラクターが物語に彩りを添えています。

音楽と挿入歌

本作で流れる楽曲も重要な要素です。「みずいろの世界」（じゅん&ネネ）、ザ・ドリフターズによる「ミヨちゃん」や「のってる音頭」、そして梓みちよの「だけど愛してる」など、音楽は物語の盛り上げに寄与しています。

同時上映

『ドリフターズですよ!全員突撃』は、同日に公開された『クレージーの大爆発』と同時上映されました。クレージーキャッツが出演するこの作品もまた、観客を笑わせる魅力的な内容とされています。

ビデオソフト化

本作は1980年代に東宝ビデオよりテレビサイズのビデオソフトとしてリリースされましたが、その後の再発はないままとなっています。2014年時点では、DVD化やBD化も行われておらず、入手は難しい状況です。1999年にはチャンネルNECOで放送された他、2009年4月には日本映画専門チャンネルでも放送されましたが、いくつかの作品が未放送となっています。

参考資料

本作についての詳細情報は、映画に関する文献や資料を通じて得ることが可能です。特に『キネマ旬報』などには貴重な情報が含まれています。

このように、『ドリフターズですよ!全員突撃』はドリフターズの映画史において重要な役割を果たし、一時代を築いた作品として観客に親しまれ続けています。

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