井山淳

井山淳：お笑い界の一時代を築いた男

井山淳（いやま じゅん、1945年 - ）は、日本の元お笑い芸人であり、志村けんとの関係で知られる。彼はお笑いコンビ「マックボンボン」の一員として活躍し、またザ・ドリフターズの付き人としても有名だった。彼の人生は、夢を追い求める姿勢と、その中での波乱万丈な挑戦の連続であった。

幼少期とお笑いへの目覚め

井山は北海道富良野市で生まれ、幼少期から普通の生活を送っていたが、家庭にテレビがやってきた中学3年生の頃に、その内容が彼の人生を大きく変えることになる。彼はハナ肇とクレイジーキャッツの存在に感銘を受け、笑いの世界に憧れを抱くようになった。この経験は、彼の将来の選択肢に光を与えることとなる。

学生生活と師への憧れ

高校では柔道部に所属していたが、お笑いへの情熱は冷めることはなかった。特に、由利徹に弟子入りを願う手紙を書いた出来事が印象的だ。由利からは「高校を卒業しなさい」という返事が来たことで、一度は高校生活を全うするが、心の中では常にお笑いを目指していた。卒業後は地元の信用金庫に就職したが、その道を歩むことはできなかった。

上京とザ・ドリフターズへの道

22歳で夢を追い求め、井山は上京する。いかりや長介に弟子入りを志願し、彼の付き人としてのキャリアが始まった。この際、映画『ドリフターズですよ!全員突撃』に端役として出演し、本格的に芸人としての道を歩み始める。彼の芸名はこの時期「いやま淳」であった。

お笑いコンビ「マックボンボン」の誕生

1972年には、本名に改名し、志村けんとの「チャーミングコンビ」を結成。しかし、いかりやからの厳しい指摘を受け、「マックボンボン」として活動を始める。身体を張ったネタで徐々に人気を集め、小柳ルミ子や天地真理といった著名なアーティストの前座を務めるようになる。しかし、彼らの知名度の低さやワンパターンなネタが視聴者に飽きられ、『ぎんぎら!ボンボン!』は短命に終わる。

挫折とその後の生活

この失踪は、井山にとって大きな挫折であり、彼は芸能界を脱退した。その後、一般女性と結婚し、一時は信用金庫やタクシー運転手として人生を歩む。興味深いことに、タクシー運転手の際には、いかりやや加藤茶など、かつての仲間たちを乗せることもあった。

現在とこれから

彼が失踪してから「マックボンボン」は元自衛隊員の福田が加入するが、活動は自然消滅してしまった。現在、井山は交通指導員として働いており、かつての仲間やファンとの再会の可能性も秘めている。2019年には、志村けんが登場する番組でVTR出演を果たし、昔の仲間とのつながりを見せた。お笑い界における彼の影響力は大きく、今後の彼にも期待が寄せられている。

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