ドリフターズですよ!特訓特訓また特訓

ドリフターズですよ！特訓特訓また特訓

「ドリフターズですよ！特訓特訓また特訓」は、1969年に公開されたザ・ドリフターズ主導のコメディ映画シリーズ第4弾です。前作「ドリフターズですよ!盗って盗って盗りまくれ」に引き続き、渡辺祐介が監督を務め、脚本にも関わりました。興味深いことに、彼と共に脚本に名を連ねている「東盛作」は、松竹の脚本家森崎東のペンネームです。また、志村けんは彼の本名「志村康徳」として端役に出演しています。

ストーリー概要

本作のストーリーは、ドリフターズの五人組がギャングの罪をかぶり、刑務所に収監されるところから始まります。一年後に出所するも、彼らの周囲の空気は冷たく、長吉（いかりや長介）は部下を道連れに自ら命を絶つことを決意。彼は断崖からの自殺を試みますが、そこで一体何が起こるのか、その後の展開が注目されます。

スタッフ&キャスト

映画の制作には数多くの才能が結集しました。製作は渡辺晋と青木伸樹が担当し、監督はもちろん渡辺祐介。この作品には音楽や撮影、編集など多くの技術者が参加しており、特に音楽を担当した森岡賢一郎の作品は、映画全体に活気を与えています。

キャストには、碇長吉としていかりや長介、加藤チョロ松役に加藤茶、荒井忠助役の荒井注など、名だたるコメディアンたちが出演しています。また、碇テツ子役の中原早苗や、仲本空気役の仲本工事も登場し、ドリフターズならではのユーモアと楽しさが詰まった作品となっています。

音楽と挿入歌

映画には「せーのでヨイショ」や「ズッコケちゃん」といった挿入歌が用意され、ザ・ドリフターズらしいノスタルジックなメロディが観客の心を掴みます。これらの曲は映画のテンポを整えるだけでなく、ストーリーとの親和性を持っています。

同時上映と後の展開

本作は同時に『社長えんま帖』が上映され、観客に対して異なるエンターテイメントを提供しました。『社長シリーズ』第30作とされるこの映画も特徴的で、ザ・ドリフターズのファンだけでなく広い客層を楽しませました。

ビデオソフト化とテレビ放送

1980年代には東宝ビデオからVHSなどの家庭用ビデオソフトが発売されるも、その後は再発売やDVD化は行われていません。テレビでは1974年に日本テレビ系列の『木曜スペシャル』として放送され、1999年にはチャンネルNECOでも再放送されました。

漫画版

映画の公開に際して、つのだじろうによる漫画が1969年1号の「週刊少年キング」にて発表され、こちらも注目を集めました。漫画版は原作のエッセンスを持ちながら、また異なる形で物語を楽しむことができる作品になっています。

このように「ドリフターズですよ！特訓特訓また特訓」は、ドリフターズによるユニークなコメディ作品として、当時の日本の映画史に名を刻んでいます。コメディ映画ファンにとって、再視聴に値する作品でしょう。

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