ド・ヘイヴン (DD-469)

ド・ヘイヴン (USS De Haven, DD-469)

ド・ヘイヴンは、アメリカ海軍のフレッチャー級駆逐艦です。この艦の名は、19世紀の海軍士官で探検家でもあったエドウィン・ド・ヘイヴン中尉に由来しています。特筆すべきは、彼女が第二次世界大戦においてフレッチャー級駆逐艦の中で初めての喪失艦となったことです。竣工からわずか133日でその艦歴は幕を閉じました。

艦歴

ド・ヘイヴンは1941年9月27日にメイン州バスのバス鉄工所で起工され、1942年6月28日に進水しました。その進水式には、ド・ヘイヴン中尉の孫娘が参加しました。そして、艦長チャールズ・E・トールマン中佐の指揮の下、1942年9月21日に就役し、太平洋艦隊に配属されました。

就役後、ド・ヘイヴンは11月14日にハンプトン・ローズを出港し、11月28日にはトンガタプ島に到着します。ここで彼女は、1942年8月以来続いているガダルカナル島の戦いに投入され、海兵隊員を運ぶ輸送船団の護衛任務に従事しました。12月7日から14日にかけては、ヌメアやエスピリトゥサント島を基拠にして、ガダルカナル島への輸送船団を護衛しました。また、1943年1月には「東京急行」に対抗するためにコロンバンガラ島に艦砲射撃を行いました。

1943年2月1日、ド・ヘイヴンは駆逐艦「ニコラス」と共に、戦車揚陸艇や高速輸送艦とともにガダルカナル島に日本軍への圧力を加えるために上陸作戦を実施しました。しかし、同時に日本軍の航空機が接近しており、その事態を警戒していました。護衛に来た零戦や九九式艦上爆撃機の攻撃を受け、ド・ヘイヴンは厳しい状態に直面しました。

攻撃が始まると、ド・ヘイヴンは自艦の防御のために対空砲火で応戦しましたが、結局3発の爆弾が直撃し、艦は大きな損害を受けました。特に艦橋の上部に命中した爆弾が艦長を含む幹部に被害をもたらし、その結果航行能力を失ってしまいました。ド・ヘイヴンはサボ島の東約2マイルの地点で沈没し、多くの乗員が犠牲となりました。

トールマン艦長以下167名が戦死し、38名が負傷したこの悲劇は、ド・ヘイヴンが護衛していた戦車揚陸艇の助けを借りて行われた救助作業の中で語り継がれています。また、日本側はこの攻撃によって1隻の巡洋艦を撃沈し、もう1隻を小破させたと報告しました。ド・ヘイヴンはその戦功により1個の従軍星章を受章しました。

この艦は短い任務期間の中に多くの歴史的な出来事を含んでおり、その名は今でも海軍史の中で語られています。彼女が展示した勇気と献身は、数多くの海軍兵士の伝説に結びついています。このように、ド・ヘイヴンはアメリカ海軍の中で忘れてはいけない艦となっているのです。

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