ナショナルリーグ1

ナショナルリーグ1 (イングランド ラグビーユニオン)

概要

イングランドにおけるラグビーユニオンのリーグ構造において、ナショナルリーグ1（National League 1）は第3部に位置づけられる主要な国内リーグです。1987年に創設され、英国ラグビーフットボール協会（RFU）の管轄下で運営されています。現在の名称は2009年から使用されています。

ナショナルリーグ1のシーズンは、参加チームによるホーム・アンド・アウェー方式の総当たり戦で行われます。レギュラーシーズンの結果に基づいて順位が決定され、最も成績の良かった優勝チームは、自動的に2部リーグであるRFUチャンピオンシップへの昇格を果たします。一方で、リーグの下位2チームは、次のシーズンに地域別の4部リーグ、具体的にはナショナルリーグ2ノースまたはナショナルリーグ2サウスへの降格となります。この昇降格制度は、リーグ全体の競争意識を高め、各チームのレベル維持・向上を促す重要な要素となっています。

歴史

リーグは1987年に12チームが参加してスタートしました。長年にわたり、イングランド各地のクラブがこの舞台でしのぎを削ってきました。特に記憶に残る出来事としては、世界的なパンデミックの影響を受けた2020-2021シーズンが挙げられます。このシーズンは、安全上の理由から全試合が中止となり、リーグの歴史において極めて異例の事態となりました。

2022-2023シーズン参加チーム

以下は、2022-2023シーズンにナショナルリーグ1でプレーしたチームの一覧です。この中には、前シーズンからの継続参加チームや、下位リーグであるナショナルリーグ2から昇格してきたチームが含まれています。

セールFC
ロズリンパークFC
ケンブリッジRUFC
シンダーフォードRFC
ラムズRFC
チンノーRFC
ロザラム・ティタンズ
ビショップズ・ストートフォード
バーミンガム・モーズリーRC
プリマス・アルビオンRFC
ダルリントン
リーズ・タイクス
イーシャーRFC (ナショナルリーグ2サウスより昇格)
ハルRUFC (ナショナルリーグ2ノースより昇格)

歴代優勝クラブ

創設以来、ナショナルリーグ1のタイトルを獲得し、上位リーグへの扉を開いてきたクラブは数多く存在します。以下に、これまでの歴代優勝クラブをシーズンと合わせてリストアップします。

1987-1988 - ウェイクフィールドRFC
1988-1989 - プリマス・アルビオンRFC
1989-1990 - ロンドン・スコティッシュFC
1990-1991 - ウエストハートルプールRFC
1991-1992 - リッチモンドFC
1992-1993 - オトレーR.U.F.C.
1993-1994 - コヴェントリーRFC
1994-1995 - ベッドフォード
1995-1996 - コヴェントリーRFC
1996-1997 - エクセター
1997-1998 - ウスター
1998-1999 - ヘンレー
1999-2000 - オトレーR.U.F.C.
2000-2001 - ブラックネルRFC
2001-2002 - オトレーR.U.F.C.
2002-2003 - ペンザンス・アンド・ニューリン
2003-2004 - セジリーパークRUFC
2004-2005 - ドンカスター・ナイツ
2005-2006 - モーズリー
2006-2007 - エッシャーRFC
2007-2008 - オトレーR.U.F.C.
2008-2009 - バーミンガム&ソリフルRFC
2009-2010 - エッシャーRFC
2010-2011 - ロンドン・スコティッシュFC
2011-2012 - ジャージー
2012-2013 - イーリング・トレイルファインダーズ
2013-2014 - ドンカスター・ナイツ
2014-2015 - イーリング・トレイルファインダーズ
2015-2016 - リッチモンドFC
2016-2017 - ハートプリー大学RFC
2017-2018 - コヴェントリーRFC
2018-2019 - アンプティルRUFC
2019-2020 - リッチモンドFC
2021-2022 - カルディRFC
2022-2023 - ケンブリッジRUFC
2023-2024 - チンノーRFC
* 2024-2025 - リッチモンドFC

関連情報

ナショナルリーグ1の上位にはRFUチャンピオンシップが、下位にはナショナルリーグ2（ノース・サウス）が存在します。これらのリーグとの間で選手やチームの移動があり、イングランド国内ラグビーのレベル向上に貢献しています。

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