『ナツメロ』は、
小泉今日子が
1988年にリリースした初の
カバーアルバムで、彼女の13枚目のスタジオ
アルバムでもあります。この
アルバムは、12作目のベスト
アルバム『
Best Of Kyong King』と同日に発売されました。
アルバムの発売日は
1988年12月17日で、レコード会社はビクター音楽産業です。
アルバムの企画は、「昔の
歌謡曲の
カバーを楽しもう」というもので、小泉が当時出演していたラジオ番組「オールナイトニッポン」の影響を受けています。彼女は放送終了後に資料室に足を運び、レコードを集めて選曲を行いました。収録曲は主に
1970年代の流行歌で、小泉が幼少期に親しんだ楽しく明るい曲がセレクトされています。
ジャケットデザインと歌詞カードのアートは
安斎肇が担当しましたが、彼の細かなデザインにより、一時的に発売日が延期となる可能性があったとも言われています。
収録曲と特徴
アルバムのオープニングを飾る「学園天国」は、小泉自身が出演していたフジテレビ系ドラマの主題歌としても知られています。この曲は、1989年11月に
シングルカットされることになります。
『ナツメロ』は
2007年に
デジタルリマスターされ、紙ジャケット仕様となって再発されました。その際、
カバー曲3曲とオリジナル曲1曲がボーナストラックとして追加されています。
以下は
アルバムに収録されている楽曲の一部です:
ボーナストラック
2007年版では、新たに収録されたボーナストラックには以下のような楽曲が含まれています:
- - 大人になりたい (Too Many Rules):コニー・フランシスの名曲に日本語詞をつけたもので、このアルバムにて初CD化されました。
- - 素敵な16才 (Happy Birthday Sweet Sixteen):ニール・セダカの楽曲をカバー。
- - カラーに口紅 (Lipstick On Your Collar):コニー・フランシスのヒット作を日本語詞で再構成。
- - 月は何でも知ってるくせに 知らん顔して輝いている:学園天国のB面曲で、アルバム内唯一のオリジナル曲です。
『ナツメロ』は、日本の歌謡文化を再認識させ、当時の楽曲を新しい世代にも届ける意義深い作品として評価されています。
小泉今日子の温かい歌声と懐かしいメロディが心に響く
アルバムです。