ナルコの神

『ナルコの神』（原題：수리남、英題：Narco-Saints）は、2022年に公開された韓国のドラマシリーズです。ユン・ジョンビンが監督と共同脚本を務め、ハ・ジョンウが主演しています。このドラマは、実在の人物と実際に起こった出来事を基に制作されたフィクション作品です。

あらすじ

ビジネスで成功を夢見るカン・イング（ハ・ジョンウ）は、旧友パク・ウンス（ヒョン・ボンシク）から、南米のスリナムで大量のガンギエイが獲れるという情報を得ます。このビジネスチャンスに惹かれたイングはスリナムへ渡り、ウンスと共に事業を開始しますが、すぐに現地の中国人ギャングとの縄張り争いに巻き込まれてしまいます。

争いを解決するために、イングはスリナムの牧師チョン・ヨハン（ファン・ジョンミン）に助けを求めます。しかし、国家情報院の情報により、その牧師が実はスリナムを牛耳る麻薬王であることが判明します。イングはヨハンを逮捕するため、国家情報院の極秘作戦に参加することになりますが、それは命がけの危険な道のりでした。

主要キャスト

カン・イング：ハ・ジョンウ（内田夕夜）
様々な事業を手掛けるビジネスマン。スリナムでの新たなビジネスを求めてやってきたが、国家情報院の極秘任務に協力することになる。
チョン・ヨハン：ファン・ジョンミン（三木眞一郎）
スリナムの政治をも掌握する麻薬王。かつては韓国で麻薬ビジネスを行っていたが、逃亡の末スリナムで麻薬組織を築いた。
チェ・チャンホ：パク・ヘス（中川慶一）
国家情報院アメリカ支部のチームリーダー。イングが参加する極秘作戦の指揮を執る。作戦中は「ク・サンマン」という偽名を使う。
ピョン・ギテ：チョ・ウジン（武内駿輔）
ヨハンの右腕。かつては中国人組織に所属していたが、ヨハンの傘下に入る。
デビット・フリオ・パク：ユ・ヨンソク（谷山紀章）
ヨハンの顧問弁護士。ヨハンの行動に時にうんざりしている。
イ・サンジュン：キム・ミングィ（新祐樹）
ヨハンの側近であり執事。ヨハンを心から信仰している。
チャン・チェン：チャン・チェン
首都パラマリボのチャイナタウンを拠点とする中国人ギャングのリーダー。

その他のキャスト

パク・ヘジン：チュ・ジャヒョン（清水はる香） - イングの妻。
パク・ウンス：ヒョン・ボンシク（菊池康弘） - イングの高校時代の友人。スリナムでのビジネスをイングに紹介した人物。
デラノ・アルバレス大統領：ジョーダン・プレストン - スリナムの大統領。ヨハンの協力によって大統領の地位に就いた。
チョン執事：イ・ボンリョン - ヨハンが牧師として活動する教会の執事。ヨハンと同様に冷酷な人物。
ドンウ：コ・ゴンハン（室元気）- 国家情報院の捜査員でチャンホの補佐官。
シヒョン：キム・シヒョン（弘松芹香）- チャンホのアシスタントの女性。

製作

キャスティング

2021年3月23日、Netflixオリジナルドラマ「ナルコス」にインスパイアされた韓国ドラマ「スリナム」のキャストが発表されました。ハ・ジョンウ、ファン・ジョンミンに加え、チョ・ウジン、ユ・ヨンソク、パク・ヘス、チュ・ジャヒョンらが出演することが明らかになりました。発表前日には、ソウル市内でキャストによる最初の台本読み合わせが行われました。

撮影

当初、2021年4月からドミニカ共和国で撮影が開始される予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で延期されました。そのため、2021年4月からは韓国のセットで撮影が開始されました。その後、同年11月から約2ヶ月間、ドミニカ共和国での撮影が行われることになりました。

2021年11月9日には、キャストとクルーが10月末からドミニカ共和国に出発し、12月中旬に韓国に戻る予定であることが発表されました。ユ・ヨンソクは10月末に韓国に戻り、ファン・ジョンミンとハ・ジョンウは10月末から11月初めにかけてドミニカ共和国へ出発しました。

このシリーズの製作費は、推定で350億ウォンとされています。

反響

スリナムのメディア「スリナムハロルド」は、本作におけるスリナムの描写が実際のスリナムとは異なると指摘しました。

外部リンク

ナルコの神 - IMDb
* ナルコの神 - Netflix

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