ナンシー久美

ナンシー久美: 元女子プロレスラー

ナンシー久美（本名：金子 久美子、1960年12月30日生まれ）は、神奈川県横浜市出身の元女子プロレスラーです。デビューから引退を経て、現在は教員として活動を行っています。

来歴

ナンシー久美は1976年5月、後楽園ホールで全日本女子プロレスにデビューしました。その際、ビクトリア富士美とタッグを組んで『ゴールデン・ペア』として知られるようになりました。このコンビは1977年に第68代WWWA世界タッグ王座を獲得し、当時の女子プロレスシーンを盛り上げました。

彼女の活躍の間には、「レッド・フェニックス」のリーダーや「アマゾネス軍団」の一員としての活動もあり、そのパフォーマンスは「スタイル、ルックスの良さは抜群」と称賛されることが多かったです。

また、1977年にはシングルレコード『夢見るナンシー』を発表し、そのジャケットでは普段とは異なる乙女チックな姿を披露、男性ファンの熱狂的な支持を受けました。

1979年には川崎球場大会でファビュラス・ムーラが保持していたNWA王座に挑戦しましたが、試合終盤にレフェリーに対して暴力を振るったため、反則負けとなりました。

1983年1月4日、後楽園ホールで引退試合と引退式を行い、全日本女子プロレスを卒業しました。

その後、1986年にはジャパン女子プロレスに参加し、再びリングに立つことになります。ここではジャッキー佐藤、風間ルミ、神取しのぶと共に「四天王」として活躍し、1987年7月27日、最後の試合を持って再度現役を引退しました。

現在の活動

引退後は清心館に入門し、空手道の指導者として活動しています。現在、彼女は清心館空手道総本部の指導員（三段）として地元での指導を行っており、若い世代の育成に努めています。

また、2000年代に入ると、ブル中野が経営する飲食店「中野のぶるちゃん」などにゲスト出演し、プロレスラーとしての存在感を示しています。

タイトル歴

ナンシー久美のタイトル歴は以下の通りです。

• - 第67代WWWA世界タッグ（パートナー：ジャッキー佐藤）
• - 第68代WWWA世界タッグ（パートナー：ビクトリア富士美）
• - 第71代WWWA世界タッグ（パートナー：ルーシー加山）
• - 第73代WWWA世界タッグ（パートナー：堀あゆみ）

音楽活動

また、彼女は音楽活動も行い、以下のレコードをリリースしています。

• - 「夢見るナンシー」（1977年）
• - 「ソーダ水の向こうに」（1978年、ナンシー久美&ビクトリア富士美の『ゴールデン・ペア』名義）
• - 「ミステリー・ラヴ」（ゴールデン・ペア名義）
• - 「アマゾネス女王」（1981年）

ナンシー久美はその多才な活動により、今なお多くのファンに愛され続けています。

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