ルーシー加山

ルーシー加山のプロフィールとキャリア

ルーシー加山（ルーシーかやま）は、1960年に東京都江東区で生まれた日本の元女子プロレスラーです。彼女は女子プロレス界において数々の栄光を手にした選手として知られています。

経緯とデビュー

ルーシー加山は1977年3月に行われた全日本女子プロレスのオーディションで、約2000人の応募者の中からトップ合格を果たしました。同期には後に有名なジャガー横田となる横田利美がいます。同年6月28日、東京の大田区体育館でビクトリア富士美との試合で見事デビューを果たし、その年の10月には引退した阿蘇しのぶの後任として池下ユミのパートナーに選ばれ、二代目ブラック・ペアとして活動を開始しました。

クイーン・エンジェルスの誕生

1978年には、冨高千賀子のパートナーが海外遠征を辞退したため、ルーシーはトミー青山と共に新たなタッグチームを結成し、「クイーン・エンジェルス」として活動を開始しました。このコンビは、8月9日にナンシー久美とビクトリア富士美のゴールデン・ペアを破り、WWWA世界タッグ王座を獲得するという偉業を成し遂げました。

音楽活動とさらなる戦歴

1979年3月、ルーシー加山はディスコ歌謡「ローリング・ラブ」でレコードデビューを果たしました。その後、4月6日に池下とマミ熊野の三代目ブラック・ペアに敗れてWWWA世界タッグ王座を手放しましたが、1980年2月にはナンシー久美とタッグを組み、再度WWWA世界タッグ王座を獲得します。しかし、その後の試合で池下に敗れ、シングル王座には最後まで縁がありませんでした。

引退とその後のキャリア

1981年には健康を害し、次第にトップ戦線から遠ざかることになりました。引退セレモニーを行うことなく、同年4月に現役を引退しました。引退後はスナックを経営し、その後介護の仕事に就いてデイサービスの施設長として活躍しています。

タイトルと音楽活動のまとめ

ルーシー加山は、第69代WWWA世界タッグ王座（パートナーはトミー青山）および第71代WWWA世界タッグ王座（パートナーはナンシー久美）を獲得した実績があります。彼女の入場テーマ曲「PHOENIX FLIGHT」は、作編曲者の羽田健太郎によって制作され、後にクラッシュギャルズの長与千種に受け継がれました。また、テレビドラマ『探偵物語』第10話にも出演し、幅広い活動を展開していたことがうかがえます。

ルーシー加山のプロレスラーとしての情熱とその後の人生で培った経験は、多くのファンや後輩に影響を与え続けています。彼女の存在は、日本の女子プロレス界における重要な一ページを彩っています。

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