ナーレンズ・ノエル

ナーレンズ・ノエル：苦難を乗り越え、 活躍を続けるセンター

ナーレンズ・ノエル（Nerlens Noel）は、1994年4月11日生まれ、アメリカ合衆国マサチューセッツ州モールデン出身のプロバスケットボール選手です。ポジションはセンター。

学生時代：輝かしい才能と試練

高校時代は、当初マサチューセッツ州の高校に通っていましたが、2年生の時にニューハンプシャー州のティルトン高校へ転校。そこで才能を開花させ、オールアメリカン級の選手へと成長を遂げました。ケンタッキー大学に進学後も、1年生から先発として活躍。NBAスカウトからはドラフト1位候補との評価を受けるほどでした。しかし、2013年2月の試合で左膝の前十字靭帯を断裂する重傷を負い、シーズンを棒に振ることになり、将来に暗雲が立ち込めました。

NBAキャリア：苦難の道のり

フィラデルフィア・76ers

怪我の影響で、2013年のNBAドラフトでの評価は急落。6位でニューオーリンズ・ペリカンズに指名された後、ドリュー・ホリデーとのトレードでフィラデルフィア・76ersへ移籍しました。しかし、左膝の状態が思わしくなく、手術を決断しルーキーシーズンを全休。2014年のサマーリーグで復帰し、2014-15シーズンにようやくNBAデビューを果たしました。ルーキーシーズンは75試合に出場し、平均9.9得点8.1リバウンドを記録、NBAオールルーキーチームのファーストチームに選ばれました。その後もチームの苦しい状況の中奮闘しましたが、2016-17シーズンは再び左膝の負傷に苦しみ、出場機会が減少しました。

ダラス・マーベリックス

2017年2月、トレードでダラス・マーベリックスへ移籍。先発としての出場機会が増え、チームのインサイドを支えましたが、契約交渉が難航し、1年契約で再契約。2018年には、NBAの反薬物プログラムに違反したとして5試合の出場停止処分を受けました。

その後

2018年7月、オクラホマシティ・サンダーと契約。2020年にはニューヨーク・ニックスへ移籍し、再契約も果たしました。2022年にはデトロイト・ピストンズへ移籍しましたが、解雇。その後、ブルックリン・ネッツとの10日間契約を経て、2023年7月にはサクラメント・キングスと契約しました。

人物

ケンタッキー大学の先輩であるエリック・ブレッドソーとは親交が深く、リハビリ中に相談に乗ってもらったとのことです。また、マイケル・カーター＝ウィリアムズとは同じマサチューセッツ州出身で、学生時代からの知り合いです。

ナーレンズ・ノエルは、怪我やチーム状況など、様々な苦難を乗り越えながらも、NBAで活躍を続けている選手です。今後の活躍にも注目が集まります。

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