ニコラ・ベルティ:イタリアを彩った名MF
ニコラ・ベルティ(Nicola Berti、
1967年4月14日 - )は、
イタリア・
パルマ県出身の元
サッカー選手。主にMFとして活躍し、その卓越した運動能力と甘いマスクで多くのファンを魅了した。
プロとしての黎明期
ベルティはパルマのユース時代から、その才能を発揮し、15歳でトップチームに合流。16歳でセリエCデビュー、17歳にはセリエBのチームでレギュラーの座を掴むなど、早くから頭角を現した。
1985年、18歳で名門フィオレンティーナへ移籍。同じく将来を嘱望された
ロベルト・バッジョと共に、チームの顔として人気を集めた。
インテルでの黄金時代
1988年、ベルティはインテル・ミラノへ移籍。加入後すぐにレギュラーに定着し、1988-89シーズンのセリエAでは32試合に出場し7ゴールを記録。5月28日のナポリ戦では、重要な同点ゴールを挙げ、チームのスクデット獲得に大きく貢献した。
ヨーロッパの舞台でもその実力を発揮。1990-91シーズンのUEFAカップ決勝では、第1戦でPKを成功させ、チームを優勝に導いた。1993-94シーズンのUEFAカップ決勝でも、第1戦で決勝ゴールを奪い、再びチームにタイトルをもたらした。
インテルでは数々の栄光を手にしたベルティだったが、1997-98シーズンには出場機会が減少し、チームを去る決断を下した。インテルでの通算成績は、312試合出場41得点。
イングランドでの挑戦
インテル退団後、ベルティは元チームメイトの
ユルゲン・クリンスマンに誘われ、イングランドの
トッテナム・ホットスパーFCへ移籍。ここではフットボールリーグカップ優勝を経験した。
ベルティは、1988年10月のノルウェー戦で
イタリア代表デビューを飾った。
1990 FIFAワールドカップではメンバーに選出され、4試合に出場。
1994 FIFAワールドカップにも、怪我で出場を辞退した選手の代替として選ばれた。代表では39試合に出場し、3得点を記録している。
エピソード
端正なルックスで女性ファンを虜にしたベルティは、
カーラ・ブルーニや
ユマ・サーマンとの交際も噂されたが、本人は友人関係であったと語っている。
ベルティは、その才能と魅力で、
イタリアサッカー史に名を刻んだ名選手である。