ニコレッタ・エルミ

ニコレッタ・エルミ

ニコレッタ・エルミ（Nicoletta Elmi）は、1964年2月13日にイタリアのローマで生まれた女優であり、特に子役として知られています。彼女の母方の叔母は有名なテレビ司会者であるマリア・ジョヴァンナ・エルミであり、幼少期から芸能界に触れる機会が多く、彼女の影響を受けて育ちました。エルミは、自然な演技力と特異な存在感で注目を集めています。

映画への道のり

エルミの俳優としてのキャリアは、彼女が5歳の頃、叔母の影響でテレビ番組の撮影現場に頻繁に出入りしていた際、監督のロベルト・マノレッティによって発見されたことから始まりました。彼女の映画デビューは1969年に公開されたナタリー・ドロン主演の『姉妹』です。この作品でエルミは彼女自身の特異な才能を発揮し、子役としての道を切り開きました。

その後、1971年にはマリオ・バーヴァ監督のホラー映画『血みどろの入江』に出演し、同監督の続編『処刑男爵』や、アンディ・ウォーホールが監修した『悪魔のはらわた』などに登場しました。また、ダリオ・アルジェント監督の『サスペリアPART2』でも重要な役割を果たし、幅広いジャンルで印象深い演技を残しました。このように、1970年代前半に数多くのホラー作品に出演したことから、エルミはホラー映画界で特に知られる存在となりました。

引退と復帰

エルミは1976年に一時的に映画界から姿を消しますが、1984年に復帰し、1985年にはアルジェントが製作した『デモンズ』に出演します。この作品では映画館のもぎり嬢イングリット役を演じ、再び注目を集めました。その後、1987年から1988年にかけて放送されたTVシリーズ『I ragazzi della 3 C』にレギュラー出演し、女優としてのキャリアを締めくくります。

ホラーとの関係

興味深いことに、エルミの両親は彼女がホラー映画に出演することに対して好意的だったそうです。また、エルミ自身もホラー映画でキャリアをスタートさせたことを誇りに思っており、特に『サスペリアPART2』を最も好きな作品として挙げています。彼女は、自らの演技や作品の中で得られた経験を大切にし、自身のキャリアの中で最も誇りに感じているようです。彼女のユニークな経歴と作品選びは、視覚的な喜びを提供し続け、多くのファンに愛されています。

結び

ニコレッタ・エルミは、独特のキャリアを持つ女優であり、ホラー映画の子役として成功を収めた希少な存在です。彼女の作品は多くの視聴者に影響を与え、今もなお記憶に残るものとなっています。彼女の歩んだ道のりや思い出が多くの人々に語り継がれ、彼女自身もその一部として誇りに思うことでしょう。

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