ニシキエース (1971年生)

ニシキエース：競走馬としての軌跡と種牡馬生活

ニシキエースは、1971年5月10日、北海道静内町で生まれた競走馬です。東京競馬場の森安弘昭厩舎に入厩し、1973年10月にデビュー。初勝利を挙げた後、クラシック競走への挑戦が始まりました。

3歳時は、200万下条件戦を制覇。その後、ひいらぎ賞では5着に終わりますが、このレースを制したコーネルランサーは後の日本ダービー馬となりました。この経験は、ニシキエースの能力の高さを示唆するものでした。

4歳になると、オープン戦を連勝し、皐月賞に出走。しかし、同年4月の厩務員ストライキによる日程変更の影響を受け、調整が不十分なままレースに臨み、5着に終わりました。続く東京優駿（日本ダービー）では、レースを引っ張るも距離が長く、14着に敗退。

ダービーでの結果を受け、距離適性を考慮し、短距離・中距離路線への転向を決断。スプリンターズステークスでは5着と結果を残せませんでしたが、続くダービー卿チャレンジトロフィーでは2着に入り、大波乱を演出しました。その後、CBC賞で2着と好成績を収め、短距離路線での実力を示しました。

5歳時には故障により1年間休養。6歳で復帰すると、ダート競走で敗れたものの、すぐに芝のオープン競走で勝利。その後、安田記念で重賞初制覇を達成しました。夏には新潟競馬場でBSN杯と関屋記念を連勝するなど、活躍を続けました。クモハタ記念では2着、CBC賞では4着と安定した成績を残し、8歳まで第一線で活躍しました。1978年10月1日の福島民報杯を最後に現役を引退しました。

引退後は種牡馬となりましたが、残念ながら目立った活躍馬を輩出することはできませんでした。ニシキエースは、その競走生活を通して、高い能力と潜在能力を秘めた競走馬であったと言えるでしょう。ダービーへの挑戦、そして短距離・中距離路線での活躍は、多くの競馬ファンに記憶に残るものとなっています。デビューから引退まで、様々な困難を乗り越え、競走馬として、そして種牡馬として、競馬界に貢献したニシキエースの功績は、後世に語り継がれるべきものと言えるでしょう。

血統表

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関連項目

森安弘昭
森安重勝

外部リンク

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