ニッサン・スタジアム (ナッシュビル)

ニッサン・スタジアムの概要

ニッサン・スタジアムは、アメリカ合衆国・テネシー州ナッシュビルにある多目的スタジアムです。このスタジアムはデイヴィッドソン郡ナッシュビル・メトロ政府が所有しており、NFLのテネシー・タイタンズやMLSのナッシュビルSC、さらにNCAAカレッジフットボールのテネシーステート・タイガースが本拠地として利用しています。また、毎年12月には米国の大学フットボールのポストシーズンであるミュージック・シティ・ボウルが開催される他、サッカーの試合や大規模なコンサートなども行われています。

スタジアムはカンバーランド川の東岸に位置し、ダウンタウンからアクセスが良好です。観客を69,143人収容する能力を持ち、3階建ての構造となっています。最初の催事は1999年に行われたタイタンズ対アトランタ・ファルコンズのプレシーズン・ゲームでした。2006年から2015年までの間は「LPフィールド」と呼ばれていましたが、2015年に日産自動車が命名権を取得し、現在の名称「ニッサン・スタジアム」に改名されました。

スタジアムの設計と設備

スタジアムは3つのフロアに分かれており、1階席はフィールドを360度囲む配置になっています。2階、3階席はフィールドのサイドラインに沿って設置されており、特に優れた観戦環境を提供しています。また、特別なスイート席もあり、東側と西側に異なる2種類のスイートが設けられています。報道関係者の席は西側に配置されており、イベントの報道を円滑に行うための工夫がされています。

スタジアム内には、試合観戦をさらに楽しくするための大型スクリーンが2つのエンドゾーンに設置されています。2022年シーズンまでは天然芝が使用されていましたが、選手の怪我の頻度が増加したため、2023年シーズンから人工芝に変更されました。

また、東側にはタイタンズ・プロ・ショップがあり、チームグッズを販売しています。ここでは、試合日でなくても外側の入口からのアクセスが可能です。

建設と歴史

スタジアムの建設は1997年に始まり、1999年にオープンしました。建設中に竜巻の影響を受けるなどの障害がありましたが、無事に開場を迎えました。オープン当初からテネシー・タイタンズの本拠地として利用され、観客動員数は急増しました。中でも、2000年のプレイオフゲーム「ミュージック・シティ・ミラクル」は特に記憶に残る試合として知られています。

また、スタジアムはカレッジフットボールのテネシーステート・タイガースのホームスタジアムとしても機能しており、ボウル・ゲームの開催地としても利用されています。サッカーの試合も頻繁に行われ、国際大会の舞台となることもあります。

音楽イベントと今後の展望

スタジアムでは毎年6月にCMAミュージック・フェスティバルが開催され、カントリー音楽界の重要なイベントとして成長しています。さらに、2022年にはWWEのサマースラムもここで開催される予定です。

ニッサン・スタジアムは2027年に新しいスタジアムが隣接地に建設される計画が進行中ですが、日産との命名権契約は新スタジアムでも続けられることが決定しています。このように、ニッサン・スタジアムはスポーツと音楽の重要な拠点として、ナッシュビルの文化に大きく貢献しています。

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