ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社 (NISMO)

概要

ニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社（通称ニスモ）は、日本の自動車メーカー日産の連結子会社であり、モータースポーツ関連の製品やサービスを提供していました。設立は1984年、日産のワークスチームの一つである大森ワークスから分社化されたことに始まります。ニスモは、レース用自動車部品の設計から製造・販売、さらには様々なレースに参加することに力を注いできました。2022年4月には、オーテックジャパンとの経営統合を経て「日産モータースポーツ＆カスタマイズ株式会社」となり、NISMOブランドもそのまま引き継がれています。

レース活動

設立当初から、NISMOは多岐にわたるレース活動に参加してきました。元々は日産内部での車両やエンジンの開発を行う部署があり、NISMOはそれらをもとにサーキットでのオペレーションを担当していました。後に、NISMO自身でも開発機能を持つように発展し、数々の国際レースや国内レースに挑み、多くのタイトルを獲得しました。代表的なレースには、ル・マン24時間レースや全日本スポーツプロトタイプカー耐久選手権、全日本ツーリングカー選手権、SUPER GTなどがあります。

NISMOロードカー

ニスモはレースで培った技術を応用して、一般向けの高性能自動車部品も製造販売しています。さらに、ニスモブランドのコンプリートカーを展開し、性能向上のためのトータルチューンアップを行っています。2013年には日産とのコラボレーションにより、「ニスモ・ブランド拡大戦略」が発表され、ニスモ製品の位置づけが変わりました。この戦略により、ニスモは日産の公式サブブランドとしての地位を確立し高性能でありながら日産純正品質のモデルを提供することを目指しています。また、ウイルアムズ・アドバンスド・エンジニアリングと提携し、2014年からは新たな高性能市販車の開発も進めていくことが発表されました。

2017年、ニスモのコンプリートカー事業はオーテックジャパンの「ニスモカーズ事業部」に統合され、マーケティング及びグローバル展開が進められています。NISMO版の市販車は、足回りやエクステリア、マフラー、ホイールなど多岐にわたりカスタマイズされています。

製品とサービス

NISMOは、自動車部品やアクセサリーの販売だけでなく、エンジンやその他主要部品のチューニングサービスも行っています。古いモデルの純正部品を復刻生産する「NISMOヘリテージパーツ」の販売も行い、ファンとのつながりを強めています。また、NISMOフェスティバルなどイベントを通じて、モータースポーツの魅力を広める活動も行っています。

まとめ

日産のモータースポーツ部門としての歴史を持ち、数々のレースで成功を収めてきたニッサン・モータースポーツ・インターナショナル株式会社。現在は新たな形でその理念を引き継ぎつつ、NISMOブランドの確立と市販車の性能を追求し続けています。

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