ニッシン (歯科)

株式会社ニッシンについて

株式会社ニッシンは、歯科業界において重要な役割を果たす企業であり、歯科材料や教育関連商品、さらにはネイルアイテムの製造と販売を行っています。日本で初めて歯科模型を製造した企業として、国内市場でのシェアはトップを誇ります。

沿革

創業者の佐竹義昌は、1937年に松風陶歯製造株式会社でレジン歯の研究に従事しました。1948年に松風陶歯を退職後、同年に「日進歯材研究所」を設立しました。ここからニッシンの歴史が始まります。

当初、主にレジン歯や義歯床補修用樹脂を製造していた同社は、1957年頃に歯科大学や技工士学校からの依頼を受け、歯科実習用模型の製造を開始。1960年には、エポキシレジン製の模型を制作し、大阪大学歯学部に納入されました。

1963年6月、本社工場が日本工業規格（JIS）の表示許可を取得し、1973年には株式会社ニッシンへと社名を変更しました。さらに、1981年には三井石油化学工業との合弁で「サンメディカル株式会社」を設立し、1982年には東京医科歯科大学との共同開発による矯正歯科用接着材「オルソマイトスーパーボンド」を発表しました。

代表取締役社長の経歴

1985年、佐竹俊郎が代表取締役社長に就任しました。彼は音楽活動も積極的に行っており、アマチュアフォークバンド「モダンルーツ・シンガーズ」を結成し、「第1回ダイム・コンサート」を主催しました。その後、プロフォークシンガーとしての道を歩むことになりますが、1976年にニッシンに入社し、ビジネスの世界でも成功を収めました。

同年、彼はスペースネイル株式会社を設立し、ネイル専用製品の開発と販売を開始しました。また、日本で初のネイリスト養成スクールを開設し、ネイルアートの普及に努めています。

国際展開

1996年には、中国の江蘇省に「日進歯科材料（崑山）有限公司」を設立し、次いで上海や北京、さらにはマレーシアにも事務所を開設して国際展開を行いました。2008年にはスペースネイルの事業を株式会社ニッシンに統合し、現在に至っています。

主な製品と事業所

ニッシンが提供する主な製品は歯科模型や歯科材料です。事業所には亀岡工場、デンタルマテリアルFC、西日本営業所、東日本営業所、そしてマレーシアオフィスがあります。また、関連企業としてサンメディカルや中国の現地法人、技工関連商品を扱うアイキャストがあります。

まとめ

株式会社ニッシンは、豊かな歴史と実績を持つ企業であり、歯科業界において確固たる地位を築いています。その革新的な商品と教育への取り組みは、今後も多くの人々に貢献し続けることでしょう。

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