ニュートピアII

ニュートピアII： 伝説を受け継ぐ冒険

1991年9月27日、ハドソンよりPCエンジン向けに発売されたアクションロールプレイングゲーム『ニュートピアII』。1989年に発売された『ニュートピア』の正統続編として、多くのプレイヤーを魅了しました。前作で平和を取り戻したニュートピアを舞台に、新たな冒険が幕を開けます。

物語： 勇者の子、父を救え

物語は、かつてニュートピアに平和をもたらした勇者フレイの息子を主人公として展開します。突如として現れた迷宮、復活した魔物たち。そして、謎の失踪を遂げた父、フレイ。息子は行方不明になった父を探し、再び闇に閉ざされようとしている世界を救うため、危険な冒険へと旅立ちます。

ゲーム性： ゼルダの伝説にインスパイアされた世界

『ニュートピアII』は、トップビュー視点で冒険を進めるアクションRPGです。十字キーによる移動と、シンプルな剣攻撃が基本操作。迷宮を探検し、敵を倒しながら、様々なアイテムや情報を集め、謎を解き明かしていきます。爆弾で壁を破壊したり、岩を動かして隠し通路を発見するなど、探索要素も豊富に用意されています。

前作同様、『ゼルダの伝説』を彷彿とさせるゲームシステムが特徴。しかし、『ニュートピアII』は単なる模倣ではなく、独自の進化を遂げています。道中には強力なアイテムが多数存在し、ゲームの難易度はそれほど高くありません。初心者でも楽しめる、親しみやすいゲームバランスに仕上がっていると言えるでしょう。

スタッフ： 豪華クリエイター陣が集結

『ニュートピアII』の開発には、数々の名作を生み出してきた豪華クリエイター陣が参加しました。

ディレクター、ゲームデザイン： 藤原茂樹氏（『ボンバーマンII』など）
プログラミング： 金田孝司氏（前作『ニュートピア』など）
音楽： 星恵太氏（『スーパースターソルジャー』など）
キャラクターデザイン： 安彦良和氏（『機動戦士ガンダム』など）

それぞれの分野の第一人者たちが集結し、高品質なゲームを作り上げました。安彦良和氏によるキャラクターデザインは、ゲームの世界観に深みを与え、魅力的なキャラクターたちを創造しました。

移植版と評価

『ニュートピアII』は、PCエンジン版以外にも、Wii、Wii Uのバーチャルコンソール、PlayStation 3、PlayStation PortableのPCエンジンアーカイブス、ひかりTVゲーム、G-clusterなど、様々なプラットフォームで配信され、幅広いユーザーにプレイされました。

ゲーム雑誌各誌でも高い評価を獲得。「ファミ通」ではクロスレビュー合計27点、「月刊PCエンジン」では平均86点と、軒並み高い評価を得ています。また、『懐かしゲーム機大百科 PCエンジン完全ガイド』では、「単なる模倣ではない良作」と称賛されました。

関連作品

本作のディレクターである藤原茂樹氏は、『ボンバーマンシリーズ』のプロデューサーも務めており、シリーズ作品の一部には『ニュートピアII』の敵キャラクターをモチーフにしたデザインが用いられています。

まとめ

『ニュートピアII』は、美しいグラフィック、奥深いゲーム性、そして名だたるクリエイター陣が織りなす世界観が魅力的なアクションRPGです。当時、PCエンジンでプレイした世代には懐かしい思い出深い作品であり、現在でもその魅力は色褪せていません。PCエンジンアーカイブスなどでプレイできる機会があれば、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。

もう一度検索