ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイ

ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイ

ニューハンプシャー・モーター・スピードウェイは、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州ロードンに位置するオーバルトラックです。2007年にニューハンプシャー・インターナショナル・スピードウェイから改称されました。愛称は「The Magic Mile」と呼ばれ、105,491人を収容できる観客席を備えています。

歴史

1990年にオープンした比較的歴史の浅いトラックですが、NASCARは当初ブッシュシリーズ（現エクスフィニティ・シリーズ）のみを開催していました。しかし、その人気を受けて1993年にウインストンカップ（現モンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズ）へと昇格しました。1996年にノースウィルケスボロ・スピードウェイが閉鎖されたことで、年間2レースを開催するトラックとなり、2004年からはChase for the Sprint Cupの1戦として組み込まれ、その人気は年々高まっています。

2002年にはトラック改修が行われ、アウト側の2レーンに4度のバンクが追加され、現在の2度～7度というプログレッシブバンクの原形が誕生しました。

過去には、1992年～1995年にCARTが、1996年～1998年にIRLが開催され、2011年にはインディカー・シリーズも開催されました。

現在、NASCARは6月にモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズとエクスフィニティ・シリーズが、9月にはモンスターエナジー・NASCARカップ・シリーズとキャンピング・ワールド・トラック・シリーズの組み合わせで開催されています。また、北米で最も長い歴史を持つオートバイレースである「ロードン・クラシック」も開催されています。

トラックの特徴

最大7度という国内で最も低いバンク角が大きな特徴です（ただし、コーナー1つごとに比較するとポコノのターン3も6度であり、ニューハンプシャーは2位となります）。特にショートオーバルでターン径が小さく、インラインを走ることが多いこのトラックでは、内側の2度バンクの場所を走ることが多く、全トラック中屈指のローバンクトラックと言えます。路面は一般的なアスファルトですが、コントロールラインは花崗岩でできており、「グラナイト・ストライプ」と呼ばれています。

マシンがタイトなため、外側でスピードとバンク角を稼ぎたいドライバーと、逆にルース気味なため、進入でイン側に飛び込んで順位を上げたいドライバーが入り交じり、白熱した展開と多めのクラッシュが見どころのトラックです。ローバンクでコース自体がタイトという理由からハードブレーキの必要性が出てくるため、ロードコースを得意とするドライバーも上位に食い込むことが多い傾向にあります。

トニー・スチュワートは1998年6月にIRL、2000年7月にNASCARでのレースで勝利し、このトラック唯一のストックカーとフォーミュラカーの両カテゴリーウィナーとなっています。

各種レコード

NASCAR
出走回数10回以上に限定。

外部リンク

New Hampshire Motor Speedway Official Site

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