ニンテンドーDSのゲームタイトル一覧 (2006年)

2006年は、ニンテンドーDSの勢いが著しく加速した年でした。メディアクリエイトの『2007テレビゲーム産業白書』によると、ハード・ソフトともにDSの人気が爆発的に高まり、ソフトの総売上本数は年間約3700万本を突破。100万本以上を売り上げたミリオンセラー作品も、2005年の2作品から8作品へと大幅に増加しました。

ジャンル別販売本数の構成比を見ると、「その他」が4割以上を占め、次いで『ポケットモンスター』シリーズに代表されるRPGが2割強、アクションゲームが2割弱という内訳でした。中でも、2006年5月25日に発売された『New スーパーマリオブラザーズ』は、300万本を超える驚異的な売り上げを記録し、アクションゲーム市場を牽引しました。3DCGを採用しながらも、2Dアクションゲームとしての分かりやすさや単純な操作体系が幅広いユーザーに支持され、ニンテンドーDS用ソフトとして歴代最高の販売数を誇る作品となりました。

また、8月24日には『ルーンファクトリー -新牧場物語-』が発売されました。本作は、『牧場物語』にアクションRPGの要素を融合させた意欲作であり、『牧場物語』シリーズ10周年記念作品という位置づけで登場しました。その後、『ルーンファクトリー2』以降は独立したシリーズとして確立されました。

カジュアルゲーム分野では、「料理がテーマのおままごと遊び」をコンセプトにした『クッキングママ』が注目を集めました。料理に興味を持つきっかけ作りに重点を置いたことで、日本国内だけでも7万本を売り上げました。さらに、北米版がE3 2006でプレイアブル出展された際、アメリカのゲーム専門誌「IGN」の「Best DS Most Innovative Design」アワードを受賞したことが、欧米での大ヒットにつながりました。和食ブームが海外で高まり始めたことも、追い風となりました。その後、『クッキングママ』はシリーズ化され、海外ユーザーからの要望を取り入れながら進化を遂げていきました。

2006年5月には、CERO（コンピュータエンターテインメントレーティング機構）のレーティングが改正され、従来の「18歳以上対象」が「D:17歳以上対象」と「Z:18歳以上のみ対象」の2段階に細分化されました。この改正に伴い、改正前の2006年1月19日に発売された『バイオハザード デッドリーサイレンス』は、レーティングが「18歳以上対象」から「D:17歳以上対象」に変更されました。

これらの出来事を通して、2006年はニンテンドーDSのゲーム市場が多様化し、新たなジャンルの確立や海外市場への進出など、様々な面で大きな発展を遂げた年であったと言えるでしょう。

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