ニード・フォー・スピード プロストリート

ニード・フォー・スピード プロストリート (Need for Speed: ProStreet)

『ニード・フォー・スピード プロストリート』は、EA Black Boxが手がけ、エレクトロニック・アーツによって販売されたレースゲームです。この作品は2007年11月13日にアメリカで、2008年1月31日に日本で発売されました。ただし、Xbox 360版は一部の事情により、発売が3月19日に延期されています。

ゲームの概要

本作では、これまで強調されてきたアーケードスタイルから一転し、より現実に即したレースシミュレーションへとシフトしました。そのため、従来のニード・フォー・スピードシリーズとは異なるゲーム体験が楽しめます。一つの重要な特徴として、接触や衝突によるダメージがリアルに表現され、累積的にダメージを受けることで最終的には車両が走行不能に陥ることもあります。

また、ゲーム内のレースは全てクローズドサーキットで行われ、一般車両や警察車両は含まれません。これにより、より集中したレース環境が実現されています。さらに、ゲームプレイの大部分は、リアルなパフォーマンスチューニングに焦点を当てています。

Autosculpt

『プロストリート』では新たに導入されたAutosculptというパーツのモーフィング機能を使って、コンポーネントの形状を変更することができます。この機能は、カーボンから引き継がれたもので、変更したパーツがレースパフォーマンスにどのような影響を与えるのかを風洞を使用してテストすることが可能です。ただし、Wii版やPS2版、PSP版ではこの風洞は表示されないため、機能の一部が制限されています。

ダウンロードコンテンツの内容

このゲームにはさまざまなダウンロードコンテンツが用意されています。コレクターズ・エディションでは、Acura Integra LS、Acura NSX、Lexus IS350、Audi RS4、Pontiac Solstice GXPの5台が追加され、価格は800MSPです。また、Extender Packには、複数の車両バンドルが含まれています。例えば、Car Bundle #1には、Dodge Challenger Concept、Lancia Delta Integrale Evoなどが含まれ、各バンドルの価格は480MSPです。

登場人物

物語の主人公であるライアン・クーパーは、初期車両に日産・240SXを持つ元ストリートレーサーです。また、レース界の有名キャラクターも多数登場します。リョウ・ワタナベは「ショウダウンキング」として名を馳せ、愛車は三菱・ランサーエボリューションXです。レイ・クリーガーは「グリップキング」として知られ、BMW・M3 E92を愛用しています。

仲間となるキャラクターにはネイト・デンバーやキャロル・モンロー、アキ・キムラもおり、それぞれ固有のチームリーダーとしてニード・フォー・スピードの世界でその名を馳せています。これらのキャラクターは、プレイヤーがレースで対戦する際の重要な要素となります。

車両とトラック

本作では、車両の性能表示がこれまでのバーグラフ形式から詳細な数値表示に変わり、最高時速、馬力、トルクなどが数値化されて表示されます。多様な車両が登場し、その中にはダウンロードコンテンツを通じて追加されるものも含まれます。さまざまなレーストラックも用意され、PS3やXbox 360では追加トラックも利用可能です。

全体として、『ニード・フォー・スピード プロストリート』はリアルなレース体験を追求し、新しい挑戦を提供した作品であると言えるでしょう。この多彩な要素が融合したゲームは、レースゲームファンにとって新たな楽しみを与えています。

もう一度検索