ヌケヌケ

ヌケヌケと連相撲

相撲の世界には独特な言葉が数多く存在しますが、その中でも「ヌケヌケ」とは特に注目される用語です。ヌケヌケは、力士が一日おきに勝ったり負けたりすることを指し、15日制における勝敗のパターンとして知られています。このような形で勝敗を繰り返すと、最終的に8勝7敗または7勝8敗になることが多いです。

ヌケヌケの勝利数・敗北数

具体的な例として、勝ち越しが8勝7敗である場合の星取表を考えてみましょう。以下のように表現されます。
「勝ち越し：○●○●○●○●○●○●○●○」
「負け越し：●○●○●○●○●○●○●○●」

ヌケヌケの力士が初日に勝利した場合、星取表を見る限りは問題ありませんが、負けた場合は「どこかで止めないと負け越しですから」と言われることがあるのです。

過去のヌケヌケの事例

15日制が導入されて以降、幕内でヌケヌケを達成した力士は見当たりません。幕下では、筑後山が1952年9月場所に初日に勝利した後、ヌケヌケで8勝7敗という記録を残しました。また、十両のカテゴリーでは、河内山、隆ノ里（後の横綱隆の里）、花ノ藤、玉飛鳥といった力士たちもそれぞれ1975年から2004年にかけて8勝7敗を達成しています。これらの例は、ヌケヌケが特異な現象として捉えられ、力士の成績に影響を与えることを示しています。

連相撲との対比

ヌケヌケの対義語として位置づけられるのが「連相撲」です。この言葉は、連続して勝ったり負けたりする「星取」を表現する相撲用語です。具体的には、同一場所中で4連勝または4連敗以上の連続した結果が見られる場合に使用されます。連相撲は、負けが続く力士に対して揶揄的な意味合いを持つことが多く、それによって相撲界における競技の過酷さを感じさせます。

例えば、連相撲の星取表は以下のように記されます。
「○○○○●●●●●●●○○○○」
このように、連続した勝敗が目立つ状況は、力士のパフォーマンスに直接影響し、観客やファンからも注目されることがあります。

ヌケヌケの文化

また、相撲界の文化には、ヌケヌケを題材にした落語も存在します。例えば「大安売り」という話では、関取が巡業から帰る際、勝ち負けの様子を尋ねられますが、実際には負け続けていることを面白おかしく表現しています。このように、相撲の勝敗は文化的にも重要なテーマとなっており、ヌケヌケや連相撲という用語は、力士たちの成績や相撲の魅力を考える上で欠かせないものとなっています。

結論

ヌケヌケと連相撲は、相撲界における勝敗の面白さと過酷さを感じさせる言葉です。これらの用語を理解することは、相撲観戦をより楽しむ一助となるでしょう。相撲の賑わいと共に、ヌケヌケや連相撲がどのように力士たちのキャリアに影響を与えるのか、今後も注意深く見守っていきたいです。

もう一度検索